沈砂池を生物リザーブプールに格上げの拡幅を終え、「もう手を出すことも無い」と完成形のつもりだったが、一夜明けて現場を見ていたら手が出てしまった。いつも通りの顛末である。
堤の法面下部を隣接する泥水池3の水際まで広げ、拡大した距離だけ中の水面を広げた。ついでに池の中になってしまったサワハンノキを抜去し、林道に隣接する堤の内側に丸太を半分水面下に沈めて階段状にした。
これはおチビちゃん達が安全に出入りできるようにとの加工だが、浚渫時の足場にもなる。結果として、L字形の二辺を約50㎝広げた事になった。合わせて定水位升を堤側に再設置して終了した。これが完成形の心算なのだが、浚渫した土砂が堤の外側に集積されれば、おっつけ、堤の内側を削って水面の拡大をするビジョンもちらほら・・・。
汗を拭きながら「これで終わり!」と言う自分と「早く堆積しないかなあ!」と思う自分が同居している。こんなとりとめも無い作業だが、完成しないうちからヤブヤンマ、シオカラトンボ、ツチガエルの産卵を見ると「広げて良かった…」と腰を撫でながら思うのである。