トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

育苗でなく直播せざるを得ない

2017-01-11 | 蝶の食草園
 自生種でも観察適地にある訳でもないから、草本や木本の一部は養成し定植したりもするが、これが猪の恰好の標的になってしまう。林道沿えに多く生育しているホトトギスも育成し食草園に定植してきたものの、一株も育っていない。全てが猪の掘り返しで全滅してしまった。
 もう宗旨替えをし直播で育成してみる事にして、採種乾燥させ鞘から外した種子を食草園周辺に播種した。ついでに泥水地に突然生育してきたフジバカマの種子も採取し綿毛を外し播種しようとしたが、これは綿毛が外れ難くて、結局は採種時のまま播種した。

 結果は春以降に萌芽確認が出来るかどうかだけれど、数株でも育ち繁殖株になってくれれば万々歳である。林道沿えに株数のあるホトトギスと言えど小形のままなので産卵株となり幼虫を見出す事は稀なのだ。日蔭や藪の中にあるサルトリイバラでは幼虫を視認したけれど、フイールドでのホトトギスでは見た事が無い。
 庭に移植した株は毎年多くの幼虫を育てているが、蛹となると何処へ行ったやら…だ。隣のムラサキシキブに越冬蛹を見た頃もあったものの今冬は行方不明である。

     越し蛹今季はどこへ行ったやら  元句盗作