
平安朝の頃、愛されて歌にも詠まれる機会が多かった鳥だと言うけれど、小生にはトント理解できないのである。立ち居振る舞いや言動は、あの国やあの国のあの人たちとそっくりである。
業を煮やして鳥かご式にしてからはヒヨドリの来訪と略奪は少なくなったが、それでも時折は舞い降りて有り付こうと試みる。小生の様に雅の育ちでは自分でも信じられないのであるが「ざまあみろ!」と悪態は付かないまでも「してやったり」と気持ちが良い。
果物だけだとメジロが主で、希にはシジュウカラも来る。穀物類を置けばスズメが夜討ち朝駆けならぬ夕討ち朝駆けの様相を見せるが、これがなんとも喧噪なのだ。メジロは警戒を直ぐ解いて居眠りする時もあるものの、スズメの警戒心は半端でなく、近くで様子をうかがう事数分に及ぶ。それでも一匹が食べ始めれば、後は奪い合いだ。
メジロはと言うと、食べ物の競合は無いせいかほとんど感知せずミカンを突いているのだ。写真には背中を見せてメジロもいるのだが分かり難いが、お義理で合コンに参加しましたの風情だ。
カーテンを開きガラス戸だけだとメジロは来るけどスズメは採餌しない。写真に撮りたい時はどうしてもカーテンの隙間からになってしまい、何となく盗撮者の気分になる。まあ、間違いなく盗撮の範疇に違いない。小生の様に雅の育ちでも落ちる時には落ちるものだ…。でもドキドキする。