トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

幼虫の年越し

2018-01-02 | 小父のお隣さん
 見回りついでにキジョランの葉裏をチェックする。言うまでもなくアサギマダラの幼虫を確かめたのだ。

 大きい個体は20mm程度で、触覚が長く伸びているのが何とも凛々しかった。驚いたのは体長2mm程度の個体が複数存在していた事で、小生の常識では「孵化したばかり」なのである。既に産卵する親チョウは二カ月も前に姿を消しているし、生育が遅かったのか孵化まで休眠期があったのかどうか小生には判らない事だ。

 まあ、とにもかくにも食痕を見れば食べているのは分かるから、一頭でも飛び立って欲しい。新年を迎え「目出度くもあり目出度くも無し」の我が身では、社会へ飛びたてる事は夢のまた夢、妄想であって、赦界へ旅立てる事が唯一無二なのである。
 強いて言うなれば、一寸の虫の五分の魂に我が身を託し痴呆へ落ちぬよう平常心を保とうと言うのかもしれぬ…。

             初日満つ今は五分でも春にゃ蝶

             初日満つ生きとし生ける皆等し