トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

歩こう潰そう我らは元気、踏みつけ大好き!…

2018-02-17 | 小人閑居して憮然
 赤の他人の環境負債は小生が支払わねばならない。向こうは収入、こっちは出血。どこまでも弱者に優しい     
 2月8日にUPしたヶ所だが今季の寒波のせいで泥水池の氷床は厚く大人が乗っても心配がない強度を保っている。これを目当てに環境教育NPOが主催する母子集団が毎回の様に入り込む。氷で遊ぶこと自体は何も問題ないのだが周囲の環境との付き合い方に配慮が全く無く、これは周年とおして見られる行動と言って良いし、環境負荷など脳裏に浮かびさえしない事柄なのだろう。

 林道に近い沈泥池と泥水池3を隔てる堤と法面の植生は壊滅状態になった。既に日当りの良いエリアでは幼芽が萌え始め小さな緑を見いだせる時期になったけれど、この部分では絶望である。
 数年前、あまりにも傍若無人ぶりを観かね言いたくも無い小言を落とした。それ以降、来場は避けていた催しなのだが少しずつ様子を覗いつつ侵略回数を増やし氷の時期は毎回になってしまった。

 前回と同じ繰り言になるけれど「環境教育」ではない「環境破壊」を会費を徴収して行っているような行動は回避してもらいたいものであるものの、我が会友の間では既に諦め状態で「あの連中には伝わらん」が合言葉になってしまった。
 「注意書きの看板を立てる」なんて助言も出てくるが、既に注意している当該スタッフには聴く能力も読む能力も欠いた他国の言語として認知されるだけだろう。
 元より「環境負荷を与えない」活動なんて脳裏に浮かびさえしないので、何に寄らず人材の問題は活動に大きく影響するのは古今東西当たり前の事柄ではある。

 まあ、「業を煮やして」と言うべきだろうロープを張り巡らす事にした。既にトンボ池の法面には植生保護と法面破壊を阻止するためにロープを張ってある。ここの場合は氷盤では無く「オタマジャクシ狙い」で踏み込まれ続けられた場所だ。
 毎回20~30人の集団が小さな水辺の湛水構造に集中されては「キャタピラー重機」状態でひとたまりもない。
 こういうことの積み重ねで折り合いが悪くなり関係性も崩壊していくのは明白だけれど、小生の立場では人間関係より環境保全との関係性が重要で、彼らは「百害あって一理なし」の対象と認識する事にしたのだ。もともと「一利」などもない対象で「山荒氏」と同等ある。

 猪もそうなのだが構成上の重要ヶ所、労力を投入し維持している環境的には脆弱ヶ所を最優先で繰り返し襲う。これと同等の成果を上げている団体やスタッフが環境教育や保全の講座、はたまた講習等を繰り返し実施している現実には呵々大笑…でなく苦笑いするしかない小生である。
 里山の水辺に出没する小生はさながら「三途の河原の石積み」している二度わらし、彼等はなんでも河原砂漠に変えてしまう鬼の集団、そんな表現がぴったりする。
            林道側から見る       内側から見る

 いわゆる「環境教育」は錦の御旗の様で、彼らの鼓動は「歩こう潰そう我らは元気、踏みつけ大好き…」と、さながら歌っているかのような心拍リズムで「苦しゅうないまかり通る」と植生や保全構造には全く関心は無いお大尽ぶりだ。
 人間、一つ一つの事柄は忘れても、それから受けた印象や気分は澱の様に沈澱し溜まって綴られていく。小生にはもう嫌悪感しか出てこない…。

 胸の御神火、でなく妖火を鎮めるために「帰命頂礼 妖火退散」の丑三つ時祈祷と共に沈静の奉納歌で群過行進曲に対抗してみる。

      冬越えた下萌え削る悪し々は
               能なき図体ただ曳き連れし                ご隠居

      畦青む日は踏まれ去る獣人の群れ                  御腎虚

      草萌えなどは枯れ野にゃないわ
               踏みつけ禿げ地気にならぬ ハアコリャコリャ  引率スタッフ一同

      悪化信号 皆で無視して呵責無し                    環境教育NPO