トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

つくしんぼ出ていた

2019-03-14 | 感じるままの回り道
 泥水地はまだ冬枯れ色のままだが作業中に気が付いた「ツクシンボが出ている」。頭を出した頃に見つけるのが通り相場だったけれど、今春はタンポポ原っぱに足を運ぶ事が少なく、通っても道具小屋の往復だけが多かったから発見できる機会は無かった。

 ツクシンボが出たからと言って騒ぐ年齢はとうに過ぎてしまったものの、それでも「春になった」という感慨は雪深い里生まれ里育ちの身には懐かしい記憶の断片である。当時は国道でさえ未舗装で、人がすれ違えるだけの幅しかない往来で融雪が始まり踏み潰されてぐちゃぐちゃになった雪の路面に泥水が滲みだしてきた喜びは雪国以外の育ちでは理解してもらえないだろう…。

 日々太陽を浴びる時間が増えると田圃の水面が見えてくる。朝は雪面が固く締まり自由に歩けるようにもなる。そうなると水辺へネコヤナギやフキノトウ、あるいはカエルの卵塊等を探しに出たものだが、雪庇から流れのある川に落ちると這い上がる場所も無く、春先の水死事故も多くなる季節だった。

ミネラル槽を高床式にする

2019-03-14 | 水辺環境の保全
 ウオータークリーナーの濾過槽部分をミネラル補充のための「ミネラル槽」として水底に沈めてあるが、これに塩ビ管の脚を3本取り付けて高床式に変えた。これは池の底面全てを生物に開放させたいがためである。
 その理由の元になったのはシジミの繁殖で、沈めておいた産卵管理籠の砂泥から5mm前後の稚貝が出た事、池の深い部分「魚溜り」の砂泥の中は未確認ながらコンクリートむき出しの底にも稚貝が随所にいた事に由る。先般、ミネラル槽に卵の殻や落ち葉を追加した時もネットで閉鎖した槽内に稚貝がいた。もう、どこに稚貝がいるか分からないからシジミの管理確認はしないで放って置く。
 願わくはタナゴが産卵してくれる貝の繁殖なのである。

 今までミネラル槽は砂泥部分では無くコンクリートむき出しの部分に置いていたので掃除の時に移動させたりして稚貝を潰す恐れは十分にあったと観た。
 砂泥部分に置くため高床式にした理由は2点、「砂泥中の貝の移動を妨げない事」とミネラル槽と水底に隙間がある事でタナゴやドジョウの隠れ場所が増える」に尽きる。

 魚が隠れる設えは丸太の沈木と根株の沈木があるものの、丸太の隠れ場所は「使い難い」のではないかと忖度したからでもある。丸太表面に発生するプランクトンや溶け出す成分でのメリットはあるだろうが、循環式から曝気式に変更した事で濾過されずゴミとなる塊が見られる様になり、丸太の下はゴミ溜りみたいになって隠れる場所としての質が落ちてしまった。

 それに稚魚専用エリアを投入した事で池の中の水域空間がゴチャゴチャしてきた感もあるし…。まあ、あれこれ思い煩っているより着手して実践した方が理解しやすい。

         3脚を取り付け    ➡     設置した