トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

連結水路の拡幅

2019-03-29 | 水辺環境の保全
 泥水池2と3を繋ぐ水路の拡幅を行う。出水時には溢れてしまう事が年に1~2回ほどある。越流させれば構造自体の流失につながるし、拡幅すると漏水孔だらけのエリアへ寄ってしまいかねない。越流しては困る事になる南側は度々浚渫土を盛り高くしてきたが、逆に北側は水位と同じ程度の陸地が残ってジュクジュクと威之志士様の掘り返す場所になってしまった。

 業を煮やしてと言うべきか、拡幅して隠れた漏水孔に「ビンゴ!」と言う事にもなりかねない所業なのだが拡幅し流れを良くしたうえで堤を高くし乾燥させるとの思惑に負けた。
 狭い水路にしていた理由は「漏水個所を避けた」事と「流速を早めた場所が欲しい」の2点だったけれど、毎分数リットルの流水では流速を早くするほどの効果も薄かった。てな事で腰を上げた。

 護岸丸太の陸地側を掘り取り丸太を敷設した時に半分は水に浸かるよう地ならしをし胴突きで固める。これで少しは漏水孔へのつながりを断ち切っておきたい。ここに処理できないほどの漏水部が無ければとうに池にしていた地面なのだ。

 もともとがジュクジュクした場所であって掘り取るのも容易だった結果、半日作業で見た目もしっかりと出来上がった。見た目は「完成形」の目標ではないものの「機能は姿にも表れる」との信仰がある小生であるからして、そこはしっかりと設えるのが心がける点でもある。
 そこまで手を加えれば、後々は半放任状態にする。植生のバランスをとっていくくらいの管理だ。ここを頼りに生きている生物にとって乳母日傘は迷惑至極なだけであろう。

 作業前  ➡   護岸丸太を移設  ➡   新堤を形成し完成