トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

産卵管理籠を新調する

2019-03-02 | 今日は真面目に
 タナゴの産卵期が迫ってきた。既に稚魚の新居は池の中と地上部のタンク三つで準備満タン、いいえ準備万端である。
 産卵させる二枚貝はカラスガイとドブガイであるが越冬後のつい先だってドブガイ二つを失ってしまった。越冬中は姿を見る事の無かった貝であるものの2月になると一部を水底に見せ中頃には全体を砂泥から出してしまった。「おかしいな…」と思いつつ数日、遂に口を開き放しになり絶命を確認した。中身は痩せてはいなかったから理由は分からない。

 他の貝は姿を見せてはいないものの産卵浮揚げ管理を容易にするために管理籠を新調した。昨季は百均で購入したバスケットだったのだが貝が移動するうちに砂が外に漏れ姿を現してしまう。そこで今回はその弱点を補うべくの新調である。まあ新調と言うより以下の理由で改良が正しい。
 まず容器もネットも既にある物ばかりでリサイクルそのものなのである。バスケットは育苗箱を用い、底部の格子状のサイズは砂が漏れるサイズなので、この上に網戸のネットを敷き鉢底ネットで覆いリベッターで固定して完成した。
 
 越冬前の貝の数は9体、既に2体失ったから残りは7体。この容器に4体ほど入れて産卵させる試みである。池の底から掘りだしてはいないので7体の生存があるかどうかは未確認なのだけれど、まだ水温が10℃程度と低く、タナゴ自体の産卵行動も無いので貝を掘り上げケースに移動させるには早すぎると判断し産卵行動が確認でき次第掘り上げて籠に移す。

 準備のひとつに池の酸素供給を循環式から曝気式に変更をしたのだが、曝気式では濁りの収まりが循環濾過より格段に早く驚いた。ウオータークリーナーでの濁りの収まりは一昼夜以上掛かるのに曝気式では一晩で澄む速さであった。水槽も曝気式だと濁りの沈澱が急速で、方式によりこれほどの差が出るとは夢にも思わなかった。
 しかしながらゴミや丸くなった緑藻等々は濾過式ではない結果、池の底に沈殿している。ウオータークリーナーでは濾過材の洗浄を必要としたが曝気式では池の底全面の清掃が必要になった。

 ネットの合わせ  ➡   二箱用意した  ➡   上は昨季の籠

 二枚貝を入れタナゴに産卵させ、一旦池から浮揚げ水槽に移すための籠であるが、今期は池の中に稚魚専用エリアを設えたから必要は無いと言えばその通りである。
 それでもマツカサガイも導入した事で、産卵適否を見たいこともあっての管理籠になった。池の外の水槽は三つで籠も三つ欲しくて更に追加した。同じ育苗箱が見当たらず昨年まで使用していた籠に網戸の網を挟み砂が漏れないように作った。
 砂を入れ、しばらくは池の底に沈めて環境を整える事になる。

                鉢底ネットに網をしつける  ➡   リベット止めで完成