トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

初記録体では無かった・・・

2022-06-05 | 小父のお隣さん
 一週間ほど前の事、トンボ池脇の木立すれすれに上昇していく大型のチョウを見たのだが一見、白っぽくもありクリーム色っぽくもあって「初記録のチョウに違いない!」と一瞬は思ったのだ。しかし図鑑のアゲハのページには相当する絵は無いのだった。写真も撮れなかったから説明もおぼつかない。

 S先生が来場された折りに其の事を話したら「アカボシゴマダラでしょう」と明言された。アカボシゴマダラって黒っぽくて赤い星があるチョウではないか。記憶を丹念に引き出してもくだんのチョウはアカボシゴマダラとは重ならない。そんな折も折、駐車場で四方山話の最中にその感じのチョウが飛翔してきた。「確かめましょう!」とS先生が捕獲してくれたのはアカボシゴマダラのメスであった。なるほど白っぽく見えるし駐車場を飛翔していた時は白いアゲハとも思える感じだったしクリーム色に見えたような光の加減の時も有って腑に落ちたのった。

  触角が美しい

 アカボシゴマダラは当たり前の発生種になってしまったがそれはともかくこの日は初記録があったのだ。それはイシガキチョウで小生が見ても判るはずも無いけれどS先生は捕獲確認のために追ったのだが写真も撮れずに去られてしまった。
 1977年版の図鑑では「イシガキチョウ」だが別社の2002版ではイシガケチョウとなっていて???なのだが、それは別にしてフイールドで初記録となったイシガキチョウでS先生はがっかりするやら興奮気味やらで研究者となればそういうものなのだろうと改めて感じたのだった。
 でもでもそのことで小生にも光が当たるチャンス到来となった「初記録のイシガキチョウの初撮影者‼」これは記憶には残らなくても記録には残りそう、もうウヒヒである。言うなれば「初物を乱視ショボショボで狙うヒヒ爺…」ちがうか。「孤爺耽耽」の方が近い。まあ、光は当たらなくても既に若き日のみぎりより輝いておる頭頂部・・・。生物神羅万象、全ては休むことなく後光の射す世界へと進むのである。

 後光はビックバンの背景放射、ブラックホールでつながる久遠の虚無の世界だが万物生み出し再生させる世界でもある、なんちゃってシンデレラァ、いいやまだイキテラァ、あーあまた妄想の世界に入ってしまった。もう木久扇師匠に負けそう・・・。

ササユリ開花した

2022-06-05 | 小父のお隣さん
 フイールドのササユリが開花した。とんぼ池横の斜面では今期は1本も確認できていない。下を通りすがりに斜面を見上げれば視野に入る範囲なのでどうしても狙われやすい。奥まった部分には花をつけた株が残っているけれど、これは恐らく開花したら人工授精を行い花弁を外して見えにくくしてきた結果でもある。
 今回も遊歩道から視認できる位置関係にある株は花弁を外してきた。本来ならば野生状態で咲き乱れる風景が存在するのだが絶滅を防ぐためにはやむを得ない。花を見せないように維持管理している状況もおかしな話なのだ。既にヤマユリは昨季も今期も目にしてはいないのである。

   

               秀華なればヒヒの餌食になりにけり