トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

姥捨て山のウバなんとか・・・

2022-06-29 | 小父のお隣さん
 林床部に光を届けるための高枝切りを済ませ「これで日照が増える」とカラムシに目をやったら何やら「虫」がいる。全く初めての虫でも無く「姥捨て山と密接な関係があったような無かったような・・・」と何やら喉にサツマイモが引っ掛かった感じのまま帰宅。図鑑を開いてようやく腑に落ちたのだった。

 本種は「ウバタマコメツキ」で頭部と腹部の比率が他の昆虫に比べると異形に見えてしまう。それもそのはず「昆虫などの小動物」が食料なのだった。姥捨て山に棄てられた小生とは比較にならない「姥捨て山を生業の地」にしている肉食昆虫だったのだ。あー怖ろしいと思ったものの猛暑日では涼しくもならんかった・・・。
 せっかくカラムシに乗っかるのならせめてラミーカミキリであってほしかった。そのためのカラムシ列植でもあったのだけれどラミーカミキリ、いまだ見参まかり通りならず。

       

われ渾身の一冊!

2022-06-29 | 今日は真面目に
 従前より「まとめねば!」と思っていた資料がようやく形になってきた。あとはS先生に添削していただき校正をすれば完成となるところまできたのだ。意を決して始めてからは午前三時に目覚めてしまうし、眠れそうも無いので起きて作成してきた日もあまた多数ある。
 梅雨の間の雨模様の日々は落ち着いて取り組めた、と言うよりは「他に行うべき事も無い」毎日が日曜日の高齢者にとっては雨天になると朝食食べれば眠くなる。そこで「こっくりさん」でも開始しようならとんでもない長ーい怨霊に憑りつかれた夜が待っているのだ。そんな時「明けない夜はあるのだった」と妄想してしまう。現役の頃「何で眠剤を欲しがるのか⁉」と不思議だったけれど今になってみると理解できる。
 しかしなあ、こっくりさんもポックリさんもまだ遠慮していてほしいものだが、こればっかりは制御不能である。

 しかしその今になってこの資料への取り組みを想うと多分にオカルト的、脅迫的傾向があった事も否めないのだ。青写真も無くビジョンも朧気で開始した作業なのだが進行するに従い次々と「入れるべき項目」が浮かんでくる。結局はA4サイズで32ページになった。中身はフイールドの実態を写真や表でまとめた内容なのだが素人の作ながらS先生からは「十分にアカデミックです」との感想も頂いて少々天狗、どうせ伸びるなら頭頂部で伸びて欲しいのだが人生は思うようにいかないのが浮世の常である。「偽音小者は金が肥え」あの名作「ああ無常」は己等のためにある台詞だった。

 構成は     記録されたとんぼの発生期間をいれた一覧表
         記録種のトンボの写真入り発生期間グラフつきの要点
         記録種の両生類の同上
         記録種の爬虫類の同上
         記録種の野鳥の同上
         記録種のチョウ類の同上
         主な食草・食樹の一覧表
         主な蜜源・花粉源植物の開花期グラフでの一覧表  

 とまあ、次々と妄想が湧き出てきてこんな羽目に至ったのである。植物や昆虫の大部分は入らない内容なのだが、それは小生の実力外で、本資料の内容だけでフイールドの実態と価値は判明するはずだと思って疑わない。
 「里山保全活動」の報告では無いのでビジョンと言うかコンセプトと言うべきか数行の記入をしただけだけれど、その結果の集大成でもあるので少々触れると「生物生産緑地としての里山保全活動」で、柱は「水辺・草地・林地」を「植生モザイクと環境パッチワーク」で構成した環境創出である。
 「生物多様性」なんて言葉をめったやたら使い回ししているだけでは「乞食のお粥」であって、より具体的な方法論と実務こそ求められていると考えた結果である。母校で学んだ「実学・実務・実業」の余り物と言えば余りものだ・・・。

 さて、内輪でなくとも行政や仕事で携わる人々でも、こんな事や内容に興味がある人も無く言わば孤独の作業ではあるけれど多分に「痴的な活動」でもあるから昼日中からこっくりさんに精出しているよりはなんぼか生涯学習に近寄っただろう。何時もの爺我自賛で締めくくれば、とるに足りない小さなフイールドでも行政や有名団体が関与しているフイールドに負けず劣らずのフイールド環境を創出できると言うより「生物多様性を実現」出来た事に尽きるのだ。
 「生物多様性」の前に「環境多様性」まあ、フフッと人知れず微笑む苦み走った良いお爺に写る・・・。であるものの人に知られる微笑みでは「気持ち悪!」と避けられるのがオチだな。

 さて「渾身」と表現したが小生の名誉のために蛇足だが付け加える。小生ふんどしは中学3年の冬、毘沙門天大祭のおり雪の中、ふんどし姿で手水鉢に飛び込み押し合い祭りに参加した以来、両鼠径部ヘルニア手術後の数日だけの使用である。常用はしていない。
 まあ、バカぼんの父さんかレレレの小父さんを思い出していただければ納得できるであろう。彼らもふんどしではない究めて健康的ファッションなのだ。それがどうしたと言われれば即退場・・・。