年甲斐もあって深夜に小用が出来る。まあ、貧乏頻尿とまではいかずそこそこに留まってはいるけれど朝までぐっすりは夢のまた夢、主が這い出た布団の膨らみは「耄碌お爺の夢の跡」に他ならない。
まあまあ、それは脇に置いといて妄想は尿切れが悪いのを補う「ピッピッピッ」から「ビビビッ!」と降臨し始まっているのだった。この日は「生乳廃棄がもったいない。蘇か豆乳ヨーグルトでチーズを作って食べれば!」という餓鬼道だったのだが、その算段を「ああでもない。こうでもない」と独り議事堂で審議を行う事しばし・・・。既に定職が無い身の上だからこその未明までの妄想三昧である。
浮世の事とて妄想三昧では何事も始まらない。明けて作業に出かけた後にマーケットに寄った。いつも利用するマーケットにはなさそうな高級チーズを種として調達する必要があったのだ。そこで少しばかり品ぞろえが高級志向のストアに行ったら運よく半額商品として残りがある。賞味期限は当日だったけれど全く問題は無くフランス産とイタリア産の二種類を購入した。使って見なければ「白カビ菌が活きて居るかどうか」は分からないし産地が異なるのはリスクを想っての事である。
「半額」とシールが貼ってあったのだが元の売値は1000円を超える。普段なら見向きもしない値段だけれど今回は半額という価格とお手製の試作チーズの誘惑で財布の底をはたいたのだ。この結果はおじやが五分粥になりさらに三分粥にまで行くだろうが、ここは腹の虫より妄想の虫を養わねばならない。
夕飯後に早速2ℓの牛乳をホットプレートで小一時間ほど煮詰め「蘇」までには至らない半量まで煮詰めた。この工程は最終工程でのホエーの量を少なくしたいからなのだ。出来上がったドロッとした液体を40℃まで冷ましてから購入してきたブリーの半量を刻んで混合しヨーグルトメーカーで38℃、10時間保温し発酵を試みる。翌朝起床時には出来上がっていると言う寸法だ。
起床時、早々に覗いてみればホエーは上澄みとして出ているものの発酵自体は順調だ。ここから更に水分を抜きたいのだがガーゼが無かった。洗濯ネットも手にしたけれど破壊する程でも無し。そこで園芸の鉢底ネットで容器を作り中に不織布を回して水切りする事にした。重しはキムチの空き容器に水を満杯にした重しである。
染み出ていたホエーは湯呑半分ほどで、そのまま飲んでみる。一番近い風味は「粉ミルク」か「脱脂粉乳」あたりだ。特別「旨い」とか「不味い」と言う印象は無く「こんなもんか…」が正直なところだが口の周りが何となく赤ちゃんの匂いになった。まあ、二度童だもんね…。
結局、この「脱水容器」の工作を行うためにフイールド行きはお休み。予報では「曇り」で多少は日差しが出たりしていたけれど魅力はこっちだった。人生、誘惑の魔手はこの歳になっても朝から及んで来るのである。で、ついつい乗ってしまったのだが「越後人、お主も好きよのう!」と背中で言われている気がしたが「それでいいのだ!」と目の前のバカボンパパは言ったから良いとする。
これでホエーを抜いた後に気が付いたのは茶巾の袋に入れ卓上漬物容器で圧を加えれば「早い」と言う事だった。台所にはあったのだが茶巾で袋を作っても既に「遅かりし由良助」状態だから妄想しただけで、たまたまホームセンターで時間つぶしをした折に見つけた台所シンクのゴミ受け、円筒型の製品と丸篭型のステンレス網の製品があった。どちらもしっかりした作りでステンレス製だから十分使用に耐えるはずだ。茶巾絞りの要領で重しを掛けて置けばホエーは抜ける。それよりも「蘇」にした方が手間はかかるが道具立ての手間はシンプルだろう。
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塩をまぶし冷蔵庫で2週間の乾燥に入る。そのあと密閉容器内で白カビの発生を待つ。目安は4週間だ
今回の試作の「提案書」というべきか勘所は「已む無く廃棄される生乳を救うために蘇から白カビチーズを作れれば付加価値も高まる」のが妄想の骨子なのだった。蘇を作る途上「発酵していくと緩む」のを考えに入れず水分が多かったのは失敗だった。しかし「ホエーを出さずに加工できる」目途は立ったのだ。白カビチーズになるかならないかは活性カビ菌が存在しているかどうかに由るが早くても6週間後である。待てない性格の小生には辛い時間だ。
まあまあ、それは脇に置いといて妄想は尿切れが悪いのを補う「ピッピッピッ」から「ビビビッ!」と降臨し始まっているのだった。この日は「生乳廃棄がもったいない。蘇か豆乳ヨーグルトでチーズを作って食べれば!」という餓鬼道だったのだが、その算段を「ああでもない。こうでもない」と独り議事堂で審議を行う事しばし・・・。既に定職が無い身の上だからこその未明までの妄想三昧である。

「半額」とシールが貼ってあったのだが元の売値は1000円を超える。普段なら見向きもしない値段だけれど今回は半額という価格とお手製の試作チーズの誘惑で財布の底をはたいたのだ。この結果はおじやが五分粥になりさらに三分粥にまで行くだろうが、ここは腹の虫より妄想の虫を養わねばならない。


染み出ていたホエーは湯呑半分ほどで、そのまま飲んでみる。一番近い風味は「粉ミルク」か「脱脂粉乳」あたりだ。特別「旨い」とか「不味い」と言う印象は無く「こんなもんか…」が正直なところだが口の周りが何となく赤ちゃんの匂いになった。まあ、二度童だもんね…。
結局、この「脱水容器」の工作を行うためにフイールド行きはお休み。予報では「曇り」で多少は日差しが出たりしていたけれど魅力はこっちだった。人生、誘惑の魔手はこの歳になっても朝から及んで来るのである。で、ついつい乗ってしまったのだが「越後人、お主も好きよのう!」と背中で言われている気がしたが「それでいいのだ!」と目の前のバカボンパパは言ったから良いとする。
これでホエーを抜いた後に気が付いたのは茶巾の袋に入れ卓上漬物容器で圧を加えれば「早い」と言う事だった。台所にはあったのだが茶巾で袋を作っても既に「遅かりし由良助」状態だから妄想しただけで、たまたまホームセンターで時間つぶしをした折に見つけた台所シンクのゴミ受け、円筒型の製品と丸篭型のステンレス網の製品があった。どちらもしっかりした作りでステンレス製だから十分使用に耐えるはずだ。茶巾絞りの要領で重しを掛けて置けばホエーは抜ける。それよりも「蘇」にした方が手間はかかるが道具立ての手間はシンプルだろう。


今回の試作の「提案書」というべきか勘所は「已む無く廃棄される生乳を救うために蘇から白カビチーズを作れれば付加価値も高まる」のが妄想の骨子なのだった。蘇を作る途上「発酵していくと緩む」のを考えに入れず水分が多かったのは失敗だった。しかし「ホエーを出さずに加工できる」目途は立ったのだ。白カビチーズになるかならないかは活性カビ菌が存在しているかどうかに由るが早くても6週間後である。待てない性格の小生には辛い時間だ。