トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二点位置流・昆虫すこいぜ!「キタキチョウ初見」

2023-02-11 | 小父のお隣さん
 雨後の好天、15℃くらいまで気温が上がる予報だったからタテハチョウの仲間の初見なるかと期待していたのだがタテハチョウではなくキタキチョウがお出ましになった。日当たりの良い場所なのは当然だとしても生命維持に欠かせない蜜源がまだ少ないのだ。今春一番乗りの栄誉は来た!黄蝶。

 それでも近くに在来種のタンポポとカタバミ?が開花、落ち葉に埋もれながらオオイヌノフグリも数輪確認できた。撮影しつつ飛翔先を期待していたものの花には近寄らずヒガンバナの葉の中や枯草の茎の間に止まる傾向があった。天敵を警戒しての行動かどうかは知る由も無いけれど、よくよく観察すれば翅の縁は傷みがある。成虫越冬の個体だから無理からぬ姿なのだが当人?にしてみれば一世一代の大仕事が控えている早春なのである。

        

今日の素労風努「豆乳ヨーグルトから白カビチーズ」の試作

2023-02-11 | 何よりの楽しみ
 牛乳2ℓで「蘇」を作り、これにブリーチーズを混合し発酵させ「豆乳白カビチーズ」を堪能したい餓鬼道ではあるが、そもそも初回の試作「蘇から作る白カビチーズ」のコンセプトは「ホエーを出さない」事にあった。「蘇」に「元種」を混ぜ合わせて発酵させれば「ホエー」の処理は不要である。
 そもそも何故このような考えに至ったかは「牛乳の消費が落ちて搾乳牛は肉牛に、売れない生乳は下水に」の実態を見たからである。バター不足で乳牛を増やし増産に努めた結果がこれでは悪政の付けは何時も弱いところに皺寄せされる。

 そこで生乳を廃棄せずに保存性と付加価値と高めるには斬新な加工が必要だろう。小生の妄想は「牛舎の糞尿でメタンガスを製造しそれを熱源に蘇を作りチーズに加工する」という事なのだが、生産者が行うには条件がきつくなるから加工部分は集約業者が行えば元は取れそうにも思えて来た。そこで「蘇から白カビチーズ」が出来るかどうかの試作なのだが「白カビ菌」の入手は商品のチーズに由るしかないし、これもくじ引きみたいなものだろうが一応はやってみなけりゃ始まらない。
 まあ、あれこれ言ったところで在宅時間は縁台工作も出来ない時期だし要するに時間を持て余す。小学生のみぎり、廊下や職員室で何時間も立たされていた事を想えばキッチン作業はどうて事も無い。

 と言う事で1回目の試作品、「蘇にするまでの水分量の目途」に失敗しホエーが出てしまった。このホエーは直接味見したり冷凍麦糀を戻したりブリーチーズを緩めたりと使えたから無駄ではなかったけれど「ホエーを出さない」コンセプトからは逸脱してしまった。
 捲土重来、再挑戦は「もう一回2ℓの牛乳から…」が正しい試作と思いつつ「固形にすれば豆乳ヨーグルトでも変りは無いはず」と思い直して「豆乳ヨーグルトでの白カビチーズ」としたのだ。

         豆乳ヨーグルト       400g×3
                  ブリーチーズ         40g
                  豆乳ヨーグルトのホエー    40cc(チーズ溶解用)
                  塩               3g

 ブリーチーズはスライスしホエーに浸し撹拌し溶解する。ヨーグルトは塩を加え耳たぶの固さになるまでホットプレートで水分を飛ばし「蘇」の状態にまでもっていく。求める固さにまで到達したら人肌まで冷ましてから溶解したブリーチーズと捏ね合わせヨーグルトメーカーで40℃10時間保温発酵させる。
 
 豆乳ヨーグルト1200gが水分を飛ばして240g程度にまで減った。あまりの減りようにいささか驚いたけれどコスパを考慮すれば生乳を使った方が正しいし生産者の苦労にも報いる事になるだろう。今回の確認事項「ホエーを出さない」作り方は一応の満足を得たのだが「保温発酵後の軟化」程度が未知数なのでこの時点では気が休まらない。全ては翌朝に観えて来る。

 翌朝、特段軟化した風もなく、ただ蒸発結露した滴が容器内に落ちて本体の表面はシットリだ。百均で購入した水切り籠付き容器は有るのだが少々大きい。そこで「小さいか⁈」と購入しなかった丸形容器をフイールドの帰りに購入してきた。大きさは丁度良く、これで2週間ほど庫内で水分を抜き、その後は容器内で白カビの発生を約一カ月間待ってみるのだ。

 この作業をしながら「ビビビッ」と降臨したのはわざわざ豆乳やヨーグルトを使わずとも日本古来の伝統食材「高野豆腐」があるではないか。高野豆腐に白カビチーズの溶解液を吸わせそのままカビの発生を待てば似たものが出来るはずである。これぞ東西のハイブリット食品と言え高野豆腐の新たな販路開拓に寄与する白カビ繁殖させる小生はブリーだぁ…なんちゃってブリブリチャンチャン。