十数年前に水辺のマユミに集団産卵をしていたのを一度見たきりで、それからチャンスは無かったのだがこの日、泥浚いをしている前を上昇するカップルを見かけた。連結状態はなかなか撮影できないので泥浚いを中断し飛行を追視しながらゴム引き手袋を外し泥中に嵌ってなかなか脱出できない長靴を何とかなだめて泥場から脱出し止まった枝にカメラを向けたのだ。
単なる休息とばかり思っていたのだがメスが腹部先端を樹皮に立てているではないか。これで「産卵行為」なのがはっきりしたものの光線の具合が悪く順光だとトンボに焦点が合わず背景に合ってしまう。仕方が無いので逆光で撮影したのだが、今度はピントの精度が分からない。とりあえず3枚ほど撮影してPCで再生してみた。当然、細部までわかる鮮明さは期待できない条件だったがモノクロに近い画像でもピントはそこそこの出来栄えでオオアオイトトンボのシルエットには見えるだろう。