トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

春の準備に…2

2022-11-18 | 蝶の食草園
 前日に刈り払いと集草を終えた。トンボ池水際は刈り払わず草垣状に残してある。早春に産卵のためにニホンアカガエルやヒキガエルが移動するルートなので身を隠せる環境も必要だし、オタマジャクシが上陸する範囲でもあるから植生は欠かせない。イヌガラシの囲いを用意しツマキチョウを誘ったから蛹がある可能性も大きいのだが、知らないとは言えそれでもオタマジャクシ見たさに水際を踏み潰される。ロープを張っていても頓着しないのを見れば「雑草」程度の認識だとよくわかる。
 刈り払った囲いを置いた原は少し高刈りしてそれもラフに仕上げてある。地表近くはツノトンボの幼虫の住処なので舐めるような芝刈りみたいな刈り方は出来ない。

 さて囲いの中はノアザミとイヌガラシの植栽域なのだがノアザミの株は定植時より活着できなかった株を失ってはいるもののロゼットは大きく元気だ。周囲の草むらに点在させて定植した株ではここまで育たない。肥料を施してはいないのだが草抜きが多少の応援効果になっているかもしれない。

 問題はイヌガラシの囲いだった。アカマンマなどの幾種類かの野草を抜き取りつつイヌガラシを探したのだが全く姿が見えない。宿根草である事は承知なのだがせめてロゼッタ状にでもなっていると思っていたからである。後程先生に尋ねたところ「夏場は地上部は消えますから心配ないでしょう」でホッとしたのだった。なにせイヌガラシの面倒を見るなんて人生初なのだから一喜一憂、これはしょうがない。

 囲いの中は設えた当時の地表高さではなく周囲と同じ高さまで下がっている。もともと鍬でほぐしただけの設えだから当たり前だけれど、先日の台風で崩壊した山肌に良い山土が露出した。運ぶのに距離は長いが各囲いに一車程度は客土しておきたいのだけれど、それが誘因になって威之志士様の跋扈蹂躙に遭うのが怖くて迷う。
 懸念はあるものの客土するかほぼ自然状態で維持するか、それが問題だ。気分は「やりたーい!」のだが人生は幾つになってもあみだくじみたいでとどのつまりは阿弥陀様の来迎だわ。しみじみ想うのは「顧客サービス万全」と言う事で他の業者は歩いて門まで行かねばならないのだ。イチゴサッテモウシタモウシタ・・・。

       

                これがまあ終の遊び場くさ五寸   いつさ

赤いクビキリギス

2022-11-17 | 小父のお隣さん
       

 小春日和の一時、いつも通り日向ぼっこしながらの視線の先に赤い物体が見えた。「細い葉が丁度良く落ちたもんだが何の葉か?」と寄ってみたらクビキリギスだった。早速撮影しS先生とSさんに知らせた。S先生曰く「赤いクビキリギスは1/100程度の確率で現れる珍しい個体」と言うではないか。
 成虫越冬する種なのだとかで、この個体は越冬するだろと3月の教室「越冬昆虫」の実物展示に使用する事になった。標本展示かと思っていたらチカラシバの種子と共に採集して「葉ではなく種子が食料です」との話だったから葉が枯れても大丈夫なのだと納得。周囲にはツチイナゴなども陽だまりに出て「暖かーい」を享受していて小生は越冬の教授を受けたのだった。ハイ!。

春の準備に…

2022-11-17 | 蝶の食草園
 水域の補修で杭打ちや材作りで身を折ってのチェーンソー作業では腰の回復を妨げるのが腰に滲みて作業変更しトンボ池横の草叢にしていた範囲の刈り払いと集積を行う。
 日当たりが良い場所なので草勢も強くチカラシバなどは1mを越える高さになっている。そのため猪の獣道がとおるようになったから早めの刈り払いとした。ノコンギクの一部はシェルターにタイアザミは吸蜜用に残す。
 少年時代、郷里の農道で結んでいたチカラシバはせいぜい40cm程度だったのだが植物も伸びるに任せた結果、最初の頃の植物は倒れて絨毯のようになり枯れ、その上に秋草が圧倒した状態だった。

 既に大半は蜜や花粉を出す時期も終わり種子を抱えている状態だし、このまま枯れ倒れる状態まで待つと早春の芽吹きに影響が出そうなので集草まで行いある程度地表に日光が届く環境にしておく。一角には枠で囲ったノアザミとイヌガラシの群域を設置してあるので、その手入れもしなければならないのだ。4枠ある囲いも草に埋もれて場所さえ判断できない繁茂状態でも枠を傷めない様に刈り進みながら刈り出せた。

  ➡  

 刈り払った残渣をそのままにしておきたいけれど残して置くと威之志士様の跋扈蹂躙に遭い易くなるから集積するのは必要不可欠である。造林鎌で掻き寄せ掻き寄せロール状態で転がすのが一番早い。ガーデンレーキも綺麗に出来る道具だけれど野原の集草にはお上品すぎて不向きである。集積場所に積み上げるのはフォークの出番でフォークはこの時しか出番がないが無いと不便この上ないなのだ。
 刈り払った面積は住宅1軒分程度でも集積すると小山のようになる。フォークが無いと積み上げは不可能だ。この場所は毎年集積するから下部は良い越冬場所になっているだろう。柴や小枝などで層状態にしてもあるのが理由かどうか不明なのだが威之志士様の跋扈蹂躙には合わない一角で不思議である。

        

今日の素労風努「イナゴとシイタケ、昆布の佃煮」

2022-11-16 | 何よりの楽しみ
 冷凍イナゴ1kgを購入し半分を佃煮にして大満足の出来栄えだった。これで熱い新米にドカッと載せて食べられる。店頭で購入では75g400円ほどもするからそうそう買えない。原価計算すると特別割安という事でも無いのだが手間賃を無視すれば「安い」と思える額である。

 ほうじ茶で煮る  ➡  日干しと風乾で二昼夜乾燥し下ごしらえ

 しかしありきたりの単なる佃煮では芸がない。そこで昆布とシイタケを炊き合わせた佃煮が思い浮かんだのだがシイタケは乾燥品か生ものか、昆布は乾燥品か塩昆布かと選択しなければならない。乾燥昆布なら四角形に切り分けられて混ぜても分かり易いが塩昆布だとイナゴに紛れて判り難いだろうし、そもそも「旨味成分」が少ない様にも思えたのだった。しかし今回は「即席」として塩昆布と生シイタケを使う事にしたのだ。

 ➡  半量を粉末にしてパン作りに用いる
 イナゴは残っていた冷凍品500gを粉ほうじ茶で茹であげ、二昼夜天日干しと夜間は風乾として乾燥させた。乾燥後の重量は500gが160g程度にまでなって嵩が減ってしまった。半分の80gはフードプロセッサーで粉砕しクッキーかパンに混入させてみる予定だ。

 今回のバリエーション、レシピは幾つかのレシピの材料を比例当分比較して加減した。塩昆布が入るので醤油は少なめの量、砂糖も少なめのレシピからの借りものである。

           ほうじ茶煮の乾燥イナゴ    80g
           砂糖            125g
           醬油             75g
           酒(料理酒)         75g(結果的に乾燥イナゴだった事で煮汁が少なく追加し1カップ)
           塩昆布            50g
           シイタケ        中くらい5個

 イナゴは下処理済なので具材を混ぜ煮汁で炊いて汁気が無くなれば出来上がりだ。焦がさない寸前で火を止める判断は上達したと言うか勘所が分かってきた。
 試食すればやっぱり美味しい。シイタケは少し日干ししてから、昆布は出汁昆布の厚手の物を四角形に刻んで入れた方が見た目も良かったのだったと…後の祭りだが細切り昆布ではイナゴと紛れて影が薄いし昆布を食している感じも少なかったのである。もう1kg購入しシェー夫をしないと「やったぜ!」の大団円にはなり難いな。
 

        

 キッチンで働けば煙たつ佃煮に箸せば喰い過ぎる。食い意地通せば金がない兎角に年金減るばかり。てなもんや三度笠チャンチャン…。
          

中折れ樹の伐採

2022-11-15 | 今日は真面目に
 林内斜面に途中で折れ立ち枯れたスギが立ったままなのだがとりあえずの用途も無いし危険でも無いからと放置していた。今回、水路の環境維持に多くの杭が必要なので風倒木として処理したヤマザクラの太枝を使ってみるために林内に入ったついでに伐採してきた。
 斜面が急で足場が悪いけれど伐倒方向は既に重心の偏りがあるから安心して決定できたし思った方向へ倒れてくれたのだ。

 既に生木状態ではなく水分が抜けてはいたが、このまま1本では動かせないから3分割して余裕が出来た段階で林道に落し上の池の護岸木に用いるという構想は決まっている。少し太目だけれど護岸木として設えれば浚渫土を留める働きもしてくれるはずで、池の水深維持には多少は役立ってくれる。まあ、そのためには小生が曳馬になり泥上げもして自らご老体に鞭打たねばならん。どっちにしても冬から春の作業になるだろう。

       

今日のトンボ「殿は二種のどちらか・・・」

2022-11-15 | 小父のお隣さん
 11月も中盤ともなると視認できるトンボは二種マユタテアカネとオオアオイトトンボだけになる。終見日は概ね12月の10日前後なのであと一カ月で出現期も終わる。マユタテアカネも飛び交う姿は少なくなって採餌か習性通りのアタック程度しか動かなくなる。
 オオアオイトトンボも日向に出てきた以外は動きは少なく似た様な傾向である。気温は低くなる一方だし日溜まりを好むようになるのは小生も同じなのだ。この二種のトンボ、最後まで残るのはどちらかか?が興味の対象になるけれどマユタテアカネは目立つから見なくなればすぐ分かるもののオオアオイトトンボは視認し難い結果、この勝負はマユタテアカネが有利でもある。
 因みに最終確認の記録は12月28日で年は記憶に無い。県内まで広げると報道から1月何日だったかの記録はあるもののたまたまだったのか温暖化によるものなのか不明だが「温暖化」という表現そのものは小生には嘘八百・歪曲にしか思えない。「いじめ」や「しつけ」と称する暴力、「おわび」や「訂正」と称す欺瞞、みんなキラキラネームで本質を隠してしまった。今言う「温暖化」はそうでは無く「高温化」と言うべき非常事態だろう。
 もう一つは「気候変動」という言い方、これも変動なんかでは決してなく「気候暴動」あるいは「気候暴走」が正しいのではないか。まあ、木久扇師匠症候群の小生の言い草だから池ポチャではあるけれど・・・。

             

今日の素労風努「しょうゆの実」試作してみた

2022-11-14 | 何よりの楽しみ
 「しょうゆの実」は現在ではともかく郷里での伝統的食品だ。小生の知る限りでは長野県あたりから日本海側、東北地方の多雪地帯で良く作られていたように感じている。実家では祖母か母が壺に作り置いたものをご飯に乗せて食べていた記憶があるが長兄が結婚し義姉が出来た頃には食べる事は無くなったように記憶する。
 その頃になるとプロパンガスを使うようになり台所も食事のあり様も変わってしまい、いわゆる「生活改善」が進んでしまったのだろう。まだ冷蔵庫は入っていなかった。

 それはともかく「ごど」を試作して「しょうゆの実」を思い出したのだ。自分の好みとしては「ごど」より「しょうゆの実」の方が口に合うかもしれない、と思い始めたのだった。まあ、幼いころから食べていた食品だから多分にそうだろうと確信めいた心持はあるけれど作って味わって見なければ比較検討は不十分だ。
 そんな事から「作り方」の資料をネットで見たのだが呆れた資料があった。何と言って良いのか言葉に詰まるが官庁発のレシピなのである。その呆れた箇所は「レシピの分量表示」で、耄碌した頭脳暗晰の小生にはどう見てもどう解釈しようとしても理解しがたい表示だった。

 勝手な想像だが庁内の担当職員による内容だとすれば「分量の表示方法」すら出来ない事に成るし、一方では下請け任せの孫請け任せで「良し」としたのなら「日本語表示」の常識が無い記述と言える。頭脳暗晰、認知機能劣化の小生だから官庁発のレシピを読み取れなかったきらいあるけれど、それにしても他との表示を比較すれば全く「異国の度量衡」だった。
 そんな幾つかのレシピの中から「南魚沼地域に伝承された郷土食」とあったレシピを採用したのだが、食べた記憶の材料とは異なる。個々の家庭での差は当然ある事は承知して、いつも通りレシピ通りの試作はしない。身の丈と言うべきか我が台所の食材と言うべきか、そんなところが斟酌の理由である。

 「ごど」もそうだったのだが香りを増すために大豆は炒ってから使うとあったものの炒ったことからくる香ばしさは横に置いて「発酵食」としての試作である。参考にしたレシピの材料もシンプルで申し分ないのだが大豆は市販の「茹で大豆」を用いる事で済ますし小麦の代わりに押し麦も入れたからどうしても加減を要する。基本は覚えやすく大豆・押し麦・乾燥糀それぞれ1カップと見込んでの仕込みだ。

           市販の大豆水煮1袋      200g
           押し麦              1カップ(吸水させ蒸して270g)
           乾燥糀1枚          100g(吸水させ戻して270g)

             塩             35g(予定。)

 茹で大豆はボールで浸水させ揉みながら薄皮を取り除き粒は半割にする。

 押し麦はヨーグルト水で浸水後に蒸し上げる。➡ 

 乾燥糀はほぐした後、微温湯を加え戻した後にヨーグルトメーカー38℃で活性化させておく。

 大豆、押し麦・糀を混合しヨーグルトメーカーで38℃2日間発酵を促す。終了後に塩を加えるのだが出来上がり重量で塩分濃度を決めたいから35gはまだ見込み量でしかない。
 発酵終了後は容器のまま冷蔵庫で熟成に入る。塩分濃度は3%とした。量も多くなく食べきる期間は短いからだ。下の写真は発酵終了後熟成3週間たった物。口に入れれば郷里で食べた味わいの感覚が蘇るのだが色が白いのが異なる。ここは義姉に尋ねるしかないだろう。
 で、電話で問い合わせたところ「醤油は入れない塩だけ。大豆は炒って使うからその色合いだろう」との内容だった。素労風努に市販の茹で大豆を使ったのがそもそもの間違い。捲土重来豆を炒る‼。

       

 




変なオミナエシ

2022-11-13 | 小父のお隣さん
 バタフライキッチンを見回っていて変な花を見つけた。一見、名前が出てこないのだが「トウダイグサ科」で毒のある植物だったかの様子に似ているが茎を立ち上げているロゼットはオミナエシの株からだし、その葉も当然、オミナエシの葉だと思ったのだ。S先生が近くにいたから聞いて見たけれど先生も初めて見たとおっしゃる。もうお手上げである。

 その時に思い浮かんだのはユリがウイルスに侵され茎が平板となり多くの花をてんこ盛りに咲かせる病態だったのだが、茎や葉に病変は見られない。近くのオミナエシの株からは小さいながらも普通の花穂を立ち上げていた株があって確認には事欠かなかったのだけれど「それにしても分かっている事など大海の一滴も無い」と先生がつぶやいたのが耳に残る。
 モニターで葉の形を見つめているとどうしてもオミナエシに見えてこない。病変かどうかはともかく茎の出ている部分をしっかりと確認してみたい。混じっているかもしれないのだ。

      

水路の環境改善は杭作りから

2022-11-13 | 水辺環境の保全
 水路の流速を弱め浅い水溜りも設えるためには多くの杭を列打ちし、それも傾斜に合わせて何段かの段差工が必要なのだった。丸太を横たえれば簡単に仕切りは可能だけれど水や土砂を留める能力は弱く長持ちもしない。その理解があればこそ「数多くの杭が必要」な事の大変さで先送りしていた。
 今回、台風15号の大量出水で分水できていない上の池からの流路の侵食は甚だしく堆積していた砂泥は流され基盤の粘土層が露わになってしまった。これでは「ウオータースライダー」に近く、生物の安定生息は不可能である。

 短い距離なのだが上の池からの落ち込み部は深くなってしまいここを起点として更に侵食が深まるだろうから腰痛回復は不完全なのだが杭の製作から開始して上の池からの水路と下棚の分水池に杭打ちを行った。分水池の杭打ちはオーバーフロー部の上端面の幅を長くすることで梁材だけの設えによる漏水リスクを減じることにある。今回の杭打ちで上端面の幅は2尺余りを採れたから、とりあえずは漏水のリスクは減少する。
            ➡  二つ池前段の分水沈泥池、漏水常習上端面を幅広くして改善

 上の池からの落込み部と流路は三段の杭列で傾斜流速を弱めた。これで水生生物の生息環境が安定する。今までのところ、タカネトンボやハネビロエゾトンボの産卵と発生を確認できた環境域なので、今回の設えで更に歩留まりが向上する事を期待したい。これらの作業で回復傾向の腰痛が再燃、台風15号の被害は我が身には及んだままである。

       

 

顔も見たくないほど…

2022-11-12 | 小父のお隣さん
 顔も見たくないほど あなたに嫌われるなんて
 とても信じたくない 秋が終わる今もー
 
 なんて一節が出てしまった小春日和のデートだった。小生が秋波を送った訳では無く、こっちの刈り払い作業中に腰に取りついてすがって離れないから「それではデート記念に!」とカメラを向け続けたのに顔の正面は遂ぞ向けてくれなかったのだ。「このメスめ!」なんて罵詈雑言を言ったところでハラビロカマキリのメスだろうから罵詈雑言にもならずベルトの上で、袖や肩の上で小生を翻弄し背中を向けたまま去った憎い奴だった。まあ、昔からモテない奴と相場の決まっている小生だから納得だけれど傷んだカマキリではない綺麗なカマキリだっただけに傷つく・・・。

 目の中央部にある黒い点は瞳孔だろうか、カマキリは昆虫だから複眼と思っているのだが黒い点が不気味で、もうブラックホールみたいで小生の胸の内、腹の中を探られている感覚だった。
       

小さい補修の積み重ね

2022-11-12 | 今日は真面目に
 先だって土砂流出の憂き目に遭った窪みだった造成地に護岸丸太を杭止めしたのだが土砂の搬入が出来なかった。今回、沈泥部の泥浚いを行った事で水分の切れた砂泥が使えるようになったので一輪車で運び整地する。一輪車のタイヤがペコペコと空気圧が無くて使い難かったけれど空気入れの調子が悪くて空気が入らない。分解して弁にグリースを塗付すれば改善するかもしれないと思いつつグリースを取りに拠点道具小屋まで上がるのも面倒でそのまま続行。

 とりあえず流出の激しいところに砂泥を投入し整地したのだが、一夜明けてみれば威之志士様の跋扈蹂躙で元の木阿弥、という手太楽も十分に考えられるこの頃なのである。こういう土に触った現場は興味をそそられるのか猪の一番に荒らされる。グーの音も出ないが溜息は出る。

         ここから  ➡   ここへ

三日月池の植生調整

2022-11-11 | 水辺環境の保全
 三日月池のカサスゲが繁茂して水面の半分ほどを埋めるに至った。春の頃、クロスジギンヤンマの羽化台としてチョボチョボ残しておいたのが一夏を経過してみればたいしたもんだよカエルのしょんべん野にしたもんだよおいらのちっこ・・・。
 植生調整と言ったところでカサスゲを抜き取るだけだから「カサスゲ抜去」がストレートで正しいけれど小人はとかく大きく偉く見せたがる。まあ、小生もその例に漏れないと言うだけのこった。「植生調整」と言った方がアカデミックであるし活動も大層に見えるではないか。

 たかだかカサスゲの抜去とは言え胴長が必要だし手で抜くより四本鍬で引き抜いたほうが腰に楽だから手ぶらで、と言う訳にもいかない。来春の羽化台用にところどころカサスゲを残して置く必要があって、岸寄りにするか池の中央寄りにするか迷いつつ水際はカサスゲで占められているので中央寄りに何本か残した。今は少なく見えるけれどクロスジギンヤンマの羽化が始まる頃にはそれなりに繁ってくれるから大丈夫だ。

 ➡ 

 池に立ち込んで抜きながら水中には藻が大発生して足を運ぶのに大変だった。鍬で掻き寄せれば難なく集草できるけれどこの中に大量のヤゴが入ってくる。魚類なら動きが取れないけれどヤゴやアカハライモリなら大丈夫だろう。この藻、種名が藻の専門家でも確定できないとS先生が話していたのだが小生はシャジクモとばかり思っていた。
 水域を形成した当時は上の池に少しだけ生えていた状態だったのに水系の繋がりが無い雨水だけの三日月池も昨年あたりから目立つようになって今期は池全面を覆っている。幸いにもカサスゲの繁茂している範囲まで増殖は及ばないけれど抜去した事で春までに埋め尽くされるかもしれない。この藻、冬鳥の食料にもなると見えてカモ類が飛来するたびに減っていくから敢て除草するまでも無いのだった。

       

今日のトンボ「小春日和の霹靂!」

2022-11-10 | 小父のお隣さん
 まさか!でしょう。既に11月で経験値としてはマユタテアカネとオオアオイトトンボくらいしか姿を見る事が出来ないと心底思っていたのだ。それがトンボ池横の草むらを春の準備で刈り払い集積も済ませオオアオイトトンボを1枚くらい撮影しようと日向の斜面を探していた時に飛翔する姿を見たのだ。

 体長はオオアオイトトンボの2/3程度で見た目にもか細いし止まり方も翅を揃えているのでオオアオイトトンボではない事は小生でも明白だった。クロイトトンボの可能性も体色が異なるし10月で消えた種でもある。2013年に1回だけ視認撮影できたオツネントンボだろうかと推測したのだが小型で見上げる位置に止まっていてズームで寄ると他に合焦してトンボがボケる。結局は小さいサイズでしか撮影できなかった。

 自宅でPCに接続しモニターで見ても小さい。それでも画像と11月前半という時期を頼りにトンボ図鑑から候補を探して得たのは「ホソミイトトンボ」である。体長、体色と腹部の節の数が合致する様に小生は感じたのだがもとより同定は苦手だからプリントしてS先生の判断を仰ぐしかない。
 この個体、オツネントンボでは無いと小生には思えるから、これが正しければ、正しくなくとも「初観測」になるだろうの期待は大なのだ。

       

 一旦は画像をそのままアップしてみたもののそれでも小さい。PCなら拡大画像を得られるかもしれないと四苦八苦・苦心惨憺して大きめの画像を得た。幸いにもボケが少ないから同定には役立つだろう。

        

理利案編み器試作は小春日和だったから…!

2022-11-10 | 何よりの楽しみ
 水路の環境保全用に太目の杭を50本ほど作り掛け矢で打ち込んできたら翌朝にはやはり腰痛が復活してきた。折よく小春日和の予報だったから縁台工作には最適だろうとフイールドは休んで工作三昧の一日としたのだ。結果的に外出は無いので頼みの湿布も使い切って無い。

 先日の事、孫が身長より長い指編みの作品を編みながらテレビ電話で披露してくれた。授業か学童クラブで教えてもらったらしいのだが、見せつけられると二度童としては対抗心がふつふつと湧き上がる。この際、年長者なんてことは頭から消えて全く同年齢になってしまうのが二度童の所以でもあろう。
 それでもそこはそこ、ああだのこうだのより歳の功と言うではないか。老眼・乱視でもウオノメよりはましだし経験値だけは優っているはずで光頭レベルアップは不問にして妄想熟慮してみた結果、指編みに道具を工夫できたのである。これではすでに「指編み」とは言えないものの「平編みと筒編み」両方が可能で中断・再開も容易に行える。

 まずは真竹で筒編み器、桐板で平編み器を試作してみる。基本的には太糸を使い摘まんで編み上げる事を条件にしたのだが細くなればかぎ針だって使えるだろう。
 昔、流行った「リリアン編み」はかぎ針を使ったのかどうか記憶には無いけれど今回は指編みの延長線上の編み器なので「摘まみ掬い上げる」事が前提だ。

 真竹でのプロトタイプは掛け針は7本で平編み器は5本にしてみた。どちらも掛け針を増やせばビッグサイズは可能な理屈だけれど試作品としては妥当だろうし、要は「編めるかどうか」の確認なのである。
 編み器を使った指編みは指に絡めて編む本来の指編みより糸を取りにくい感じもしたが、指先の巧緻性や根気強さや集中力を狙った教材にもなりうるはずである。こういうところに「歳の功」の厭らしさが出て来る。遊びなんてものは「楽しい・面白い」で終始しなければ本末転倒になりかねない。

 下の写真、下側の編み器がプロトタイプをプレゼントレベルまでに品質を上げて製作した物だ。筒編みの場合は編み目の変わり様は無いけれど平編みの場合「往復編み」と「本指編み」で行っている「一方方向編み」で編んでみると編み目の粗さに違いが出て来た。
 平編みの写真で先端部と途中とで編み目が微妙に変わっているのが分かるはずである。「どっちがどう⁉」というより好みや使い方で決まるのかどうか、小生としては作品を作るまでの熱意は無いがイベント用に「編み器」を幾つか製作してみるつもりだ。
 その量産型や幼児向けともなると省力化や安全性を考慮する必要があるのだが腹案は既にあるので更に試作して現物確認すればよい。桐材はたまたま頂いたのを使用したが軽いしよく手になじむ。強度が必要な部材でも無いから桐材使用は合格だった。木材でなく下敷きやプラ板などで一体成型すれば、それはそれで簡便容易かもしれない。

        

ちょっとー、省エネではないですよ!

2022-11-09 | 小父のお隣さん
 この頃は珍しくも何ともなくなったアカボシゴマダラの幼虫なのだが越冬体勢に入る前には食欲旺盛であるものの越冬体の体長はせいぜい15mm程度で小さい。まだエノキの葉は青々としているから葉の上に居るけれど葉が落ちる前には枝の二股部に移動して新芽が展開する頃まで動かなくなる。

 それは別にして今回見つけた姿勢が今までには見なかった姿勢だった。今までの観察では葉の上に身体を全て乗せていたのに今回の個体は、若木についていた4頭とも尻を葉につけて体前方は起ち上げていたのでこれでは背筋、あるかどうか知らないけれどエネルギーの消耗が激しいのではと他人事ながら気になった。
 この姿勢、一日だけでは無くて日を置いて見るたび、この姿勢なのだ。なんか理由があるのだろうか気になって夜も眠れない。そんなボヤキをしたところ「歳のせいです」とにべもなかった。小生の小さな生命体への恕は無視され世間は高齢者には冷たい。もう、バックレてやるー。