トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

蜂雀撮った!

2022-11-20 | 小父のお隣さん
 「ホウジャク」と記すのが正しいのだろうがカタカナ表記では意味が不明だ。S先生が「蜂雀、ハチドリに同じ」と教えてくれたからようやく意味が分かったのである。スズメガの仲間は見かける事は普通と言っても良いけれど静止してはくれないので撮影は無理だった。が今回、期せずして撮影できたのはクモの巣に口吻を接着してしまったからである。

 遠目には空中でバタバタとホバリングしているかのように感じたけれど時折、はばたきを止めるのが見えたが落下しない。寄ってみるとクモの巣に、という訳なのだ。主のコガネグモはどう言う訳か絡めとる動きも見せずに静止したままである。
 初めてみるホウジャクの口吻は結構長くて体長ほどもあったのだ。この種名はホシホウジャクだったかどうか、新しい記憶ほどすぐ消える現実ではメモしておかないと再生できにくい。それでも図鑑と対照すれば翅の根元が黄色なので「そうだろう」と見当をつけただけで、いつも通りあやふやな結果だ。とは言え「スズメガの口吻が長い」ことまで不確かになる訳でも無し。初見なので少しは興奮した。
 それにしてもだが口吻の先端部を蜘蛛の糸に接着させてしまった原因は何だろう。考えると眠れない。小用に起きれば更に眠れない。老いたベルテルもそうだったのだろうか・・・。



      

春の準備に 3

2022-11-20 | 今日は真面目に
 晩秋、冬季も日当たり良好なこの一帯だけは日向ぼっこのためではなく「早春の小花畑」が出現する事もあり楽しみにネザサのシュートやらヒサカキの実生などを切り取ってきた。草本類が花咲く斜面の上部はネザサがクズやスイカズラの重みに耐えかね下端はドーム状に覆いかぶさってくる。これが日陰を作るし下がり過ぎるとうっとおしいからと過去にも刈り払い機で刈り払ったりはしていたのだが今回は丁寧に中厚鎌で根元から引き切っての作業である。

 シュートの様な細い稈はまとめて小指ほどの径になれば1本づつ刈り取り引き出す。上部は蔓性植物で編まれたような状態だから容易には引き抜けない。ガサガサユサユサし続ければ細かい枯葉の破片が落ちてきて目も開けられず退散しつつを繰り返しながら半分ほどの刈り取り手入れを終えた。小春日和とは言え肌着に長袖作業シャツだけで汗が出て来る作業になった。
 結局は必要な長さをすべて刈り取れず、刈り取りいったん集積してある物の片付けもせずにこの日は終了。それでも手入れの跡を眺めると日当たりが良くなった部分が増したのが分かる。これで一挙に草本類進出とはならない裸地だけれど、おっつけ低草類で覆われ昆虫の好む斜面が出来上がるだろう。まあ、これで植物生産緑地が微量なるとも拡大したのだ。

 この尾根突端部南向き斜面はネザサ密集地だけれど上端面のネザサの藪を刈り払った以後も残してある。草本類に切り替えるのは簡単なのだがネザサの藪もウグイスや外来種だけれど最近とみに数を増やしウグイスと営巣場所が競合するソウシチョウだったかガビチョウも巣作りするようだし、その関係は別にしてもそのための環境として残してあるネザサの藪である。
 とは言え、勢力範囲が拡大しないように境界隣接部でのせめぎあいの維持管理は必須で、里山保全と一言で言われるが場面や局面で各々の手数が必要な事はなかなか理解されない事でもある。ほとんどが「自然とそうなっている」感覚での受け止めなのだ。