トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

変なオミナエシ

2022-11-13 | 小父のお隣さん
 バタフライキッチンを見回っていて変な花を見つけた。一見、名前が出てこないのだが「トウダイグサ科」で毒のある植物だったかの様子に似ているが茎を立ち上げているロゼットはオミナエシの株からだし、その葉も当然、オミナエシの葉だと思ったのだ。S先生が近くにいたから聞いて見たけれど先生も初めて見たとおっしゃる。もうお手上げである。

 その時に思い浮かんだのはユリがウイルスに侵され茎が平板となり多くの花をてんこ盛りに咲かせる病態だったのだが、茎や葉に病変は見られない。近くのオミナエシの株からは小さいながらも普通の花穂を立ち上げていた株があって確認には事欠かなかったのだけれど「それにしても分かっている事など大海の一滴も無い」と先生がつぶやいたのが耳に残る。
 モニターで葉の形を見つめているとどうしてもオミナエシに見えてこない。病変かどうかはともかく茎の出ている部分をしっかりと確認してみたい。混じっているかもしれないのだ。

      

水路の環境改善は杭作りから

2022-11-13 | 水辺環境の保全
 水路の流速を弱め浅い水溜りも設えるためには多くの杭を列打ちし、それも傾斜に合わせて何段かの段差工が必要なのだった。丸太を横たえれば簡単に仕切りは可能だけれど水や土砂を留める能力は弱く長持ちもしない。その理解があればこそ「数多くの杭が必要」な事の大変さで先送りしていた。
 今回、台風15号の大量出水で分水できていない上の池からの流路の侵食は甚だしく堆積していた砂泥は流され基盤の粘土層が露わになってしまった。これでは「ウオータースライダー」に近く、生物の安定生息は不可能である。

 短い距離なのだが上の池からの落ち込み部は深くなってしまいここを起点として更に侵食が深まるだろうから腰痛回復は不完全なのだが杭の製作から開始して上の池からの水路と下棚の分水池に杭打ちを行った。分水池の杭打ちはオーバーフロー部の上端面の幅を長くすることで梁材だけの設えによる漏水リスクを減じることにある。今回の杭打ちで上端面の幅は2尺余りを採れたから、とりあえずは漏水のリスクは減少する。
            ➡  二つ池前段の分水沈泥池、漏水常習上端面を幅広くして改善

 上の池からの落込み部と流路は三段の杭列で傾斜流速を弱めた。これで水生生物の生息環境が安定する。今までのところ、タカネトンボやハネビロエゾトンボの産卵と発生を確認できた環境域なので、今回の設えで更に歩留まりが向上する事を期待したい。これらの作業で回復傾向の腰痛が再燃、台風15号の被害は我が身には及んだままである。