忘れた頃に、GITANES嗜好者はフィルターに火をつける。
それとは無関係に・・・。
職種柄、飛び込み営業の方と話をすることが多い。
飛び込み営業するぐらいだから、ほとんどの人は
やる気満々で声にも張りがあり、商品やサービスの説明を
よどみなくやってのける。
以前は、放っておけばいつまでも続くようなトークの、
どこに楔を打ち込んで終わらせるか
ということに苦心していた。
それなりにセールストークをやらせてあげなければ
悪いような気がして、数分は聴いていたのだが
やはり、興味もないものであるならば、期待を持たせないほうが
いいと思い至ったのである(というよりも忙しいのだ、私もおそらく彼も)。
最近では、
「私ども、○○を扱う会社でして・・・。」
「あ、申し訳ないがまったく関心ないので・・・。」
というパターンが固まりつつある。
大体、興味がある話かどうか、
商談が第二段階まで進むかどうかなんて、
話始めの数秒でほとんど決まっている。
2日ほど前に訪れた、携帯メールを活用した顧客集めと顧客管理
をセールスにきた人(社長サンだった)にも
こんな感じで断るはずだったのだが、
なんとなくタイミングを外してしまい
ダラダラと話を聴くハメになった。
色々な業者が入れ替わり立ち代り勧めにくるような内容で、
正直聞き飽きている。
遠い目で彼の背後を眺め、
手帳を開いて、その後のスケジュールを漠然と眺め、
空の灰皿を何度も眺め、
何度か時計を眺め、
眺めるものがなくなってしまったので、
その社長サンの顔を眺めていた。
喋るだけ喋って、それ以上話すことがなくなってしまった社長サン、
「ではこれで失礼します」と帰ってしまった。
話を聴くことで疲労困憊の私は
彼が立ち去った後の残像を
しばらく眺めていた。
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