GITANESの箱は濡れるとかなり情けない状態になる。
それとは無関係に・・・。
他の町の商店街と同じく、
私が住む街の商店街も集客力が低下する一方で、
いろんな試み、試行錯誤を繰り返している。
大体、「ストリートでイベントをやろう」なんて話になるらしく、
実行委員会(商店主らの代表者?)が音頭をとって
催し物を開く。
しかしここ数年はいつも同じようなことばかり。
素人のダンスパフォーマンス団体を呼んできて、商店街で踊らせる。
彼らは、ありがちな だらしない和服(法被?)モチーフの
変な衣装を身にまとっている。
ほんとうにありがちな、個性を気取っているが没個性というヤツだ。
彼らは発表の場を与えられて、それなりにテンションが上がり
それなりに嬉しそうな表情。しかし、待ち時間には所在なさそうに
商店街に突っ立って通りを占拠しており、買い物客や通行客が通れない。
いざ踊りが始まると、大音響の音楽と彼らの奇声が
ストリートを覆う。通行客は耳を塞いでいる。
イベントを仕切っている実行委員は、嬉しそうな人と
苦笑いしている人が半ばぐらいだろうか。
商店街に立地している商店は、このダンスイベントに参加している、
あるいはそれを観に来る客層とは全く関係のない商品を扱う店ばかりである。
商店主たちは迷惑そうな表情を隠そうとしない。
結局、何ももたらさなかったイベントが終わり、踊っていた人たちがいなくなる。
満足したのは、人に見られながら踊った人と、実行委員会の一部。
結局、彼らのためのイベントに過ぎなかったようだ、今回も。
買い物に来た人と、多くの商店主は首を傾げている。
私は近くのオフィスで仕事をしながら
「たまらんなあ・・・。」と、ただ息を吐く。
こんなときこそ煙を吐きたいのに、
停止しているGITANESが恨めしい。
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