the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 





GITANESのにおいと味は理屈を超えている。
それとは無関係に・・・。

男性の洋服について色々考える機会が多い。
洋服屋に勤めているのだから当たり前だし、機会が多いどころではなく
それを考えることが仕事なので、そればっかり考えていると
言っても過言ではない。いや、ちょっと過言だけどそういう表現を
しても許されるだろうと思えるぐらい考えている。

インスタグラムやブログ、雑誌などにあるファッションスナップを見ると
いくつかに分類することができる。

●メーカーやブランドに所属する人のファッション。
●販売店スタッフのファッション。
●スタイリスト。
●素人。

それぞれ緩く特徴的である。

最もちゃんとしているのが素人。理論もしっかり把握していて
トレンドもおさえている人が多い。そりゃあ、中には無茶苦茶な人もいるが
それは素人さんに限ったことではない。
純粋に趣味で楽しんでいる人がプロを凌駕するというのはしばしばあり得ることである。

最も個性的なのはスタイリストと言われる人々であろう。
これはもう、そういう職業であってそういうところを競っている部分もあるだろうから
必然的に「そうなるんだろうな」という雰囲気である。

メーカーやブランドに所属する人も、きちんと理屈と自社ブランドのテイストを
わかっており、上手く見せる技を持っている。

振幅がいちばん大きいのは販売店スタッフの出で立ちかもしれない。
私もここに属するだろう。
一番うまい人と一番下手な人が混在するのがこのカテゴリである。
洋服が好きで好きで、その店も大好きで・という人は
一般的に理解されるギリギリの恰好から、誰が見ても感心するような装いまで
多彩である。
一番よくある、最もかわいそうなのは、ひょんなことからたまたま洋服業界(小売り)に就職してしまって
ブログに強制的に登場させられて、という立場の人。
勉強も実践も足りておらず、そもそも洋服にそんなに愛着もないかも知れず
小物選びも全体的なサイズ感も外しではなくて外れであって・・・という層。

こういう店はいくらブログを更新し続けてもまったく無駄だ。
止めた方が会社にプラスになるのではなかろうか。実例を挙げられないのがもどかしいが。



しかし結局は、それなりに理論を学んだ上で、好きにやればいいのだが
「好きにやればいい」という部分で千差万別になっていくというのが面白い。
理論をおそろかにするとおそらく何もできないし、理論のみに依って立つと
新たな需要が生まれない。素人は別として、服を生業にしている者にとっては致命的だ。
というところまではみんな分かっているのですよね、はい。














コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )