GITANESを線香代わりに。
それとは無関係に・・・。
私が敬愛する3人の叔母がいる。父の妹達だ。
その一人が一昨日亡くなり、本日は葬式だった。
おばさま達とはそれほど密におつきあいをしていた訳ではなかったのだが
節目節目には必ずお世話になる方だ。
人が亡くなるということは、これ以上ないほどの普通のことだが
身内が亡くなるのはできるだけ先の方がいい とまた今日思った。
御年80歳だがスイミングスクールにも通っていたほど
健康には気をつけていたとのこと。
また亡くなった日も、ライフワークである習字に勤しんでいたらしい。
絶筆となる漢詩も見たが、うまい。
さて、記帳の問題である。
式場では毎度記帳させられるが、大体低いカウンターや長机においた
記帳カードに書かされる。
その台は大抵の机と同様、床から70センチの高さである(一度身の回りの机の高さを測ってみてください)。
で、私は普通の身長であるが
それでもこの台は低すぎる。もし190センチの身長の人がいたら
想像を絶する苦痛だろう。
椅子もなく前屈のまま「住所」「氏名」「電話番号」「故人との関係(チェックボックス)」等々
書かされるのだ。
おまけに、用意されているペンが何かのおまけみたいな絶望的なほど安っぽいペン。
この上なく軽量の、しょうもないボールペンである。
このペンを使ってあの姿勢で、上手な字など書ける訳がない。
「いや、本当に字がうまい人はそんな条件下でもうまいのだ」という意見もあるだろうが
『普通の人は、そんなに字がうまくない』
『世の中には普通の人が多い』のだ。
そろそろやっぱり、記帳アプリが要る時代だろう。
まず受付に到着したら端末にスマホをかざす。
記帳するべき内容が瞬時に読み取られる。
そして「香典の金額」を選べる。種類は
5000円
10000円
30000円
ぐらいか。これで選ぶ。
チーン と音が鳴ったら香典支払い完了。
香典返しは式のあと、専用ページでゆっくり選ぶ。
親族側の、そして参列側の手間が随分減る。
余った時間は当然、故人を偲ぶことに費やす。
いや、親族側としては
色々手間や煩雑がことがあったほうが、気が紛れていいのかも知れない。
しかし、あの記帳台とボールペンは憎らしい。
下手な字が三倍増の下手さ加減になってしまうのだ。
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