GITANESなんてまだ知らなかった頃。
それとは無関係に・・・。
多分兄が買ったものだっただろうが、昔家に
転がっていた本が「ノストラダムス 大予言」。
小学校低学年の頃だった。
それによると、これから先いろいろあるが
1999年には人類はわずかな者をのぞき
ほぼ絶滅する・とあった。
え、そうすると自分は30歳を少しこえたあたりで
死んでしまうのか。
わずかに残される人って、どうやって残るんだろう。
というか、もうそうなるといろいろ一所懸命に
がんばっても仕方ないよな。でも不思議なほど
父母を含むオトナたちはまったく騒いでないよな。
てなことを考えていた。
考えても仕方ないし普段は忘れているんだが
何度も何度も読み返してしまい、そのたびに暗澹たる
気分になった。
小学校も高学年になってきたころには時折思い出しては
「あんなに怖かったのに、何だったんだ?」という
感じだったし、その後惑星直列とかグランドクロスなど
天体のスケジュールを予言とこじつけて、また関連本
は売れたようだった。
結局ノストラダムスは何をしたかったのだ?何を
言いたかったのだ?と考えていたが、結局は
ノストラダムスは別に何を予言して残したかった訳
でもなく、後の作家がこじつけにこじつけまくって
売れる本を書いたのだということがわかり、
「そうか、そういう本のジャンルもあるんだなあ」
と感心したのを覚えている。
あの薄気味悪かった、目が座ったノストラダムスの肖像画も
ニッカウィスキーのキャラクターと似てるな
程度の感想しか持たなくなった。
ブームを作る奴って、大したもんだなあ。
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