GITANESの匂いがまったくしない車内。
それとは無関係に・・・。
車検。
クルマの悪いところを直してもらうとか
悪い部品を交換してもらうとか、それによって
安全に運行できる安心感を得られるとか、
そういう本来の意義とはかけ離れた「車検」の
イメージとは
「またお金が飛んでいく」
ではなかろうか、ほとんどの人にとって。
少し前まで乗っていたお気に入りのクルマは
ある年の車検時に
「なんやかんやで40万超え」と言われて、
そこからまた何年も乗ろうという気力が萎え、
だからこそ乗り換えたのだが、乗り換えて最初の
車検、つまり3年経っての車検で見積もりが
38万円。
え?
これで「タイヤ交換を含まない」金額となっており
それも含んでいたとすると、前のクルマとまったく
変わらないかそれ以上になる値段だった。
もうなんというか、その金額が衝撃的すぎて
チリひとつない豪華な店内で取り乱さないように
自分を律するのに必死だった。
車検が終わり、代車を返して自分のクルマに
乗って帰ろうとしたが、抜いておいたETCカード
が見当たらない。
それと、新しく営業担当になったというA氏にもらった
名刺も見当たらない。
ひょっとしたら名刺を貰ったその場で落っことして
来たのではないか、それではこの上なく失礼な話では
ないか と色々不具合が生じていた。
ETCは紛失を届け出ればいいとして、名刺の件は
謝罪に行っておいた方が、などと考えた。
結果的に、実はETCカードはちゃんと財布の
カードを入れるところに収まっていた。
そしてA氏の名刺は、自分の名刺入れの中にあった。
別に何も不具合は生じていなかったのである。
つまり、金額があまりにも衝撃的過ぎて
それらの記憶が完全に飛んでしまったのだろう。
店内で取り乱さないようにと自分を律したつもりだったが、
私は十分に取り乱していたのである。
まだまだ修行が足りないのだ。
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