the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 



GITANESを寝覚めに吸うと最悪の一日になる。
それとは無関係に・・・。

先日から病院での検査が続いていたが、やっとその
最終関門的なやつを体験。
先っちょに何やらの機能がついた内視鏡とのことで
近頃の経口内視鏡より結構太い。
鼻からの細い細い内視鏡でも熟睡している間に
やって欲しい人間なので、今回も鎮静剤をリクエストした。
まず胃をきれいにするというまずいのを飲む。
喉やらその奥やらの感覚を麻痺させるという不味いのも
飲む。
横たわる。姿勢を決められる。口元にいろいろ置かれる。
マウスピースを嵌められるのだが、これが一番キツイ。
自分でやるなら多分何の問題もないのだが、他人様に
マウスピースを嵌められるというのはなかなかの恐怖を
伴うのだと初めて知った。
左腕に針を刺された。そして「鎮静剤を入れていきますね」
と言われる。
まだ目はぱっちり開けられるなあと思っていると、


気づいたら他の部屋のベッドだった。
1時間は寝ていなければならないらしい。
上体を起こしてそこにいたスタッフの人に声をかけたら
「あと5分寝てください」とのこと。ああ、55分寝たのか。

さて、自分での運転はNGだったので迎えに来てもらったのだが
「あと5分寝てください」というシーンから、病院の出入り口で
ぼーっとしている間の記憶がない。今でもない。まったくない。

問題はばんめしの時間にやってきた。
「あ!支払いやってない!食い逃げ状態や!」
と気づいてしまったのだ。
慌てて病院に電話したが、「会計窓口がもう業務終了しているので
明日にでも電話してください」
とのこと。そう言われたら仕方ない。夜が明けるのを
待つしかないのだ。


翌日
私「ちょっと変なことをお尋ねするのですが」
会計「はい、どうされましたか?」
私「昨日検査してもらった患者番号*******の●●と申します」
会計「はいはい、どうしました?」
私「実は、昨日検査の後お支払いをした記憶がないので
多分踏み倒してると思うのですが」
会計「少々お待ちください・・・」

会計「・・・●●さん、」
私「はいはい」
会計「あの、ちゃんと会計は済まされてますよ」
私「え?」
会計「クレジットカードで●時●分にいただいてます」
私「あ、そうなんですか。実は鎮静剤から目を覚ましたあと
 まったく記憶がなくて」
会計「あ、そんな感じになるんですね。でも今回はきちんと
済まされてますよ」
私「ありがとうございます。お手数をおかけしてごめんなさい」


ということで、私は
まったく記憶のないままロッカーのカギを開け荷物を取り出し
長い廊下を歩いて会計窓口に行き、基本票というファイルを
8番窓口に提出し、代わりにバーコード付き会計番号をもらい、
ソファに座って電光掲示板に自分の会計番号が表示されたのを
確認し、精算機に向かい、バーコードを読み取らせて
支払い方法を選び、財布を出してクレジットカードを引っ張り出し、
挿入口に差し込んで、暗証番号を入力し、レシートと明細が
出力するのを待ってそれを、
あ、レシートはどこへ行ったのだ?

とにかくまた長い長い廊下を歩き、エスカレーターで1階分降りて
出口に向かい、そこにあった消毒液で手を消毒し(この、消毒した
ところだけ記憶にある)、ぼーっと佇み、迎えの車に乗り込んだ
ようだ。

ところで、レシートは昨日脱いだズボンのポケットに
きちんを折りたたまれた状態で発見した。
覚醒している状態の私がやるよりも、きっちり折りたたまれていた。
私はひょっとしたら、寝ている状態の方がきっちりした人間
なのかも知れない。





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