the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 





GITANESが吸いたくてたまらない部屋。
それとは無関係に・・・。

私の書斎というのは名ばかりで、設計士さんに
言わせると「書庫」だとのこと。
なぜならば「窓」がないからだ。

窓をつけるとなると、壁面が少し減る。
それでは収納できる冊数が減ってしまう。
また、日差しで表紙もやけるだろう。
だから窓など要らない と主張したのは他でもない
私自身である。

それなのに、
本を読んでふと目線を窓にやると、十分な緑が
あってそこに見慣れない鳥が休憩していて、

などという想像をしてしまい、
「どうして窓を作らなかったのだ!」と
やや本気で後悔する始末である。
また、書庫の照明なんでどうでもいいや、と、
裸の蛍光灯が二本あるばかりで、どう見ても
冷遇されている部署の基地みたいになっている。

そこで考えたのが
「そうか、ここは地下なのだと思い込めばいい」
という方法である。
地下ならば窓は必然的にない。意味もない。
もぐらの巣を横から見ても仕方ない(興味はある)。
だからここは地下なのだ。
裸の蛍光灯も地下には相応しいではないか。

と思うようにしているが、たまに鳥のさえずりだけ
聞こえてきたりして、
「どうして地下に鳥がいるのだ、ああ結局ここは
地下じゃないのだ!」という当たり前の結論に
行き着いて、ああ今の時間は何だったのだ、
ただの無駄だった!

という感想を得るに至るが、
そもそも人生に無駄は必要不可欠なのであり
万事問題ないのである。




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