五色沼湖畔に咲くベニバナイチヤクソウと毘沙門沼からの磐梯山を見てから八方台駐車場へ向かいます。例年、磐梯山への初登山は梅雨入り前の6月上旬と決めています。しかし今年は天候に恵まれず、東北地方が梅雨に入った後となってしまいました。梅雨の晴れ間ということもあり、駐車場はそこそこの車の入りです。
八方台登山口から登山開始。クマ出没の看板が増えていました。
昨年6月30日に訪れたときに偶然見かけたショウキランを探します。ようやく見つけましたが、まだ蕾でした。あと1週間程度で開花しそうです。
約15分で中の湯に到着。正面に磐梯山。少し積雲が湧いてきました。ここから登山が始まります。
ミツガシワが群生する湿地帯。ちょうど見頃です。
花の内側には沢山の毛がある不思議な花です。
尾根道を登り始めるとツマトリソウが咲いていました。
コケイランもちょうど見頃です。
標高が上がると視界が開けます。桧原湖の東には吾妻連山が見えるはずですが、昨日は湿度が高く、全く遠望がききません。うっすらと西大巓が見える程度。昨年の6月には2回磐梯山を訪れていますが、いずれも飯豊山、朝日連峰から月山まで遠望できました。
さらに標高が上がると、桧原湖も霞んでしまいます。
タニウツギが綺麗
お花畑へ向かう途中で見かけたミドリユキザサ
ズダヤクシュの群生地を抜けていきます。雨続きの影響で、このあたりは足元がぬかるんでいるため、滑らないように注意が必要です。
日当たりの良いお花畑に到着。グンナイフウロが咲き始めていました。
ベニバナイチヤクソウはまだ蕾です
ミヤマキンバイが咲き乱れます
お花畑から見上げる磐梯山
レンゲツツジが満開
サラサドウダンと磐梯山
ミヤマキンバイの先に天狗岩。櫛ヶ峰方面は雲がかかっています。
弘法清水小屋までもう一息。ミヤマオダマキが開花していました
弘法清水小屋に到着。ここで少し休憩してコーヒーを頂きました。
弘法清水から最後の登りです。途中、ハクサンチドリが姿を現します。
桧原湖方面を振り返ります。雲が湧いて視界を遮ります。
山頂直下ではゴゼンタチバナが咲き始めています
標高1816mの磐梯山頂に到着。途中15分の休憩を含め、八方台駐車場から1時間40分。足元のぬかるみがあったとはいえ、ちょっと時間かかりすぎです。昔のようにサクサク登れなくなってきました。
磐梯明神の石祠
山頂で咲き始めたバンダイクワガタ。この花を見るために毎年6月に磐梯山を訪れるのです。
山頂直下のお花畑でも咲き始めていました
まだ蕾も多く7月上旬まで楽しめそうです。
山頂東側斜面に咲くハクサンチドリ
グンナイフウロも咲き始めていました
南側の猪苗代湖は雲に隠れて見えません。残念。
西側の猫魔ヶ岳。飯豊連峰は雲の中で見えません。
周囲の山々は雲と霞の中で、眺望はゼロ。でもバンダイクワガタやグンナイフウロ、ハクサンチドリなど、たくさんの鉱山植物を楽しむことができました。山頂で30分ほど休憩してから下山します。
櫛ヶ峰方面の雲が切れてきました。このまま天気が回復すれば、櫛ヶ峰方面の尾根を下り、バンダイクワガタの大群落やイワカガミ、アズマギクを見に行きたかったのですが、この後濃い霧に包まれてしまったため断念しました。
山頂の岩場に咲くミヤマキンバイ。その中に見える赤い蕾はアカモノ
山頂から下る途中で見かけたイワカガミの群落
黄色い可憐な花が咲き始めていました。名前は?
サラサドウダンが満開
タチツボスミレが咲き残っていました。6月下旬まで咲いているのは驚きです。今年は気温が低いのかもしれません。
標高が下がるとマイヅルソウが咲き始めます
山頂付近では雲に遮られて見えなかった桧原湖が姿を現しました
標高が下がるとクルマムグラが開花していました
この花はフデリンドウかな?
中の湯から八方台へ戻る途中、冒頭で紹介したショウキランの蕾の近くで見かけたササバギンラン??
他にも紹介しきれないほどたくさんの花を見かけました。
山頂から1時間10分で八方台駐車場に戻ってきました。昔は1時間でチョイで戻れたので、やはりペースが落ちています・・・
天気が回復すれば、磐梯山に続いて安達太良山へとも考えていました。しかし、東海上に移動した高気圧から北東風が入り始め悪天候が予想されます。しかも火曜日はゴンドラがお休み。急遽方針を変更して、南会津の高清水公園と南郷スキー場にひめさゆりの花を見に行くことにしました(続く)