昨日日本列島を寒冷前線が通過して、冷たい空気に入れ替わりました。そのタイミングで大規模な黄砂が大陸から日本列島にやってきました。昨日は北日本と西日本、今日は東日本まですっぽり黄砂に覆われ、霞んだ空となっています。
今日は天気が良さそうなので休暇を取得することを先週から決めていました。目的は八溝山の花めぐりと、ひたち海浜公園のネモフィラです。しかし黄砂到来までは予想できませんでした(涙)。空が多少霞んでも問題ないので、予定通りに八溝山へ向かうことにしました。今朝は笠間で3.1℃、大子で1.5℃と冷え込み爽やかな朝となっています。黄砂の影響で多少空は霞んでいますが、気になるレベルではありません。一安心。朝食を済ませてから、朝6時15分に友部のアパートを出発します。
約2時間で八溝山頂の展望台に到着。上空は青空ですが、やはり遠くは霞んでいます。周囲の山々の眺望はゼロ。大陸の乾いた空気に覆われているので、黄砂が無ければ那須、飯豊山、磐梯山、吾妻連山を遠望できたことでしょう。残念です。
クマ鈴を思いっきり鳴らして展望台を出発して高笹山方面へ向かいます。朝は気温6℃とひんやりします。昨年よりも笹が伸びて、遊歩道がわかりにくくなっています。足元にはカタクリの花がポツリポツリと咲いています。
しばらく歩くとフモトスミレが咲いていました。昨年見た大株はまだ蕾でした。
最初のイワウチワ群生地へ向かうため茗荷方面へ分岐します。この尾根道は足の踏み跡が無く、幹に巻き付いた赤い紐を頼りにラッセルします。笹は腰の高さまであるため、かき分けて進みます。何度か訪れて道を覚えていないと遭難しそう・・
しばらく尾根道をかき分けようやく南斜面に出ました。しかし、イワウチワは既に咲き終わっていました。最後の花がわずかに残っている程度です。昨年4月20日に訪れた時には満開だったことを考えると、今年は季節の歩みが昨年より10日以上早いようです。
茗荷沢まで下っても今日は気温が低く花が開花していないことが予想されるので、ここで引き返して元の尾根道へ戻り、林道真名畑八溝線へ向かいます。林道から遊歩道を経由して鹿ノ沢へ下ります。
鹿ノ沢へ下る途中、楽しみにしていたマキノスミレに出会いました。
マキノスミレは昨年より数多く咲いていた印象です。
標高が700mまで下がると、周囲の木々は芽吹き始め、新緑の世界となります。
再びフモトスミレ
マキノスミレ
最後の階段付近もイワウチワの群生地です。ここでも、ほとんど花は終わっていました。遊歩道脇で咲き残っていたイワウチワを見つけてパチリ。1週間遅かったですね。今年は3月中から咲き始めたのかもしれません。
再び林道鹿ノ又線に出て2kmほど林道歩きとなります。周囲の山の木々が芽吹き始め、美しい季節です。
オカトラノオが咲き始めていました
林道の終点から沢歩きとなります。ハナネコノメは咲き終わり
沢沿いの遊歩道に日が差し込みます。周囲はニリンソウの群生です。さっそく、目的のミドリニリンソウを探します。
5分間ほど探してようやく見つけました。念願のミドリニリンソウです。ここで見かけたの4~5年ぶりかな。
近くにもう一輪、ミドリニリンソウがありました。大満足です。
咲き始めのニリンソウは薄ピンク色です。
ここから最後の尾根歩きとなります。
明るい尾根を登るとカタクリの群生
気温は低めですが、大きく花を反らせて咲いていました
しばらく尾根を登るとイワウチワの群生地が現れます。下のほうでは咲き終わっていましたが、標高が上がると今がピークのようです。
今日は気温が低いため、うつむき加減に咲く花が多かったです。
こちらは白いイワウチワ
山の斜面に群生します
3月に訪れた那珂川町のイワウチワに比べると八溝山に咲くイワウチワは半分くらいの大きさでしょうか。可愛らしいです。
尾根道沿いに群生が点々と続きます
本日最後の群生
イワウチワの群生を抜けると笹の路となります。斜面を歩くルートなのですが、全く踏み跡がなく、ここでもラッセルが続きます。途中倒木があり迂回が必要となるのですが、道に迷うこともあり、昨年以上に難航しました。
ようやく遊歩道の終点にたどり着き、山頂へ向けて最後の林道歩きとなります。
富士見ヶ丘駐車場を直進して、カタクリが群生する登山道へ向かいます。日当たりが良い登山道ではカタクリが満開です。
登山道の両脇にカタクリが咲き乱れます。
十分に満足しました
11時20分過ぎに八溝山頂に戻ってきました。八溝山のハイキングコースは、山頂を出発して山頂に戻る珍しい散策ルートとなっています。
帰りに、道の駅奥久慈だいごに立ち寄りました。早くも鯉のぼりがお目見え。
新緑の山の斜面をピンク色の大の字が彩ります。
道の駅で昼食休憩をしてから、ひたち海浜公園へ向かいます(続く)