ヤポネシアンレゲェ

新しい日常を追い求めるギター弾きホワイト教授のゆるゆる人生散歩日記。目指すは架空のリゾートミュージックアイランド。

感動と苦痛の、ボヘミアンラプソディー

2018-12-02 09:27:00 | 映画・読書
「これ、知ってるよ」
と、足と手を順に鳴らし始めた。
will you rock youだ
小二の息子でも知っている、クイーン。
今は、その映画が世間で大流行中だ。

そんなクイーンも、中学生の頃、当時は洋楽を聞くというまだまだ特殊な領域の、主にませた女子のものであった。

姉が「世界に捧ぐ」のレコードを持っていたので聞き始めたが、自分で買ったのは確か「バイシクルレース」のシングルが、最初で最後だった。
日本の、しかも女子のためのバンド、というレッテルに、気付くこともなく、
中坊の私は、白人の女性が全裸で競技用の自転車に股がっているジャケに、即やられてしまったのだ。

人生、初のジャケ買い。



ギターキッズだった私には、ブライアンメイのメロディアスで、線のくっきりしたソロはコピー練習にもってこいだった。

クイーン同様に大学出のギタリスト、トムショルツ率いるボストン。
この二つのバンドのギターの音色は、非常に未来を感じさせる無機質でロボット的な感じだった。これが最先端の音色で、電気を大量に使ってるんだろうと思ってた。




映画は、普通に面白かった。
というか、定番のロックバンド物語映画って、どんなの観ても感激しちゃう。

個性的な幼少期、家族との確執、無為な日々、メンバーとの出会い、華々しいデビュー、メンバーとの確執、和解、etc

定番であればあるほど、良い。

あとは音楽さえ良ければ、何も言うことなし。

が、その音楽の音響に難があった。

凄音上映という映画館で観たんだけど、音が苦痛だった。
最後のドントストップミーナウは、普通に聞ける音だったので、映画館のせいではなかった。
あの、ホール音というのか低音が一丸となって響いてくるのが、なんとも我慢ならなかった。

アクションやサスペンス系の商業映画の宣伝で、時々聞かされる嫌な低音が、ずっと続いている感じだった。

昔、東京の20,000ボルトなどのライブハウスでは、ドラムにホール系のリバーブかけて、ドシャーン、バシャーンと、不自然に重い音にするのが当たり前であった。
ある種の狂暴なロックバンドには有効であったが、自分は好きになれなかった。
どんな、ドラマーが叩いてもおなじ音。


楽曲の意外ぶりに驚いた「愛と言う名の欲望」以降はヒゲ面の違和感に興味を失って聴いてこなかった。
が、今となっては、ショーンコネリー並みにおヒゲが素敵と思えてしまう。
ま、映画見て泣いたのは久々だった、とカミングアウト。

















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