昨日の帰りがけに、いなげや新河岸店に寄ったら、叙々苑焼き肉のたれが358円で安売りされている(なんかあったのだろうか)。けっこう好きなたれだけど、普段500円以上するのでなかなか手が出ない。迷うことなくかごにいれる。ふと見ると唐揚げ用の鶏肉がそこそこの値段で売っている。お弁当休もうかなと思ってたけど、唐揚げにすることにした。
鶏肉を醤油、酒、ショウガの絞り汁にまぶす。にんにくをおろしていれるのが通常のレシピだろうけど、にんにくは常備してない。味に一工夫ほしいときには焼き肉のたれの投入という小技を使う。するとかすかなにんにくの香りや、甘みも加わって、味わい深いものになるのだが、そんな時、叙々苑のたれは実にいい仕事をするのだ。
上手なAバンドの魅力は音色の豊かさだ。みんなが大きい音で吹いているときに、たとえばファゴットやコントラバスの音は聞こえないのだが、あるのとないのとでは、そのふくよかさが全然変わる。それと同じ感じかな。
朝それを揚げてつめ、3時間目の進路講演会を終えてから食べてみたら、ほぼ狙い通りのできだった。
進路講演会では、今の二年生にとって的確な、言い方を換えれば実にあたりまえの、だからこそ何より大切ないくつかのことがらを、河合塾の方から語っていただいた。
予習、授業、復習サイクルの重要性は、誰もが認識していながら、生徒さんも漠然と大事だとは感じながら、なかなか実行できないのはなぜか。
たぶん、どうやっていいかわからないというのが本音のところではないのか。
今日は、模試の復習の仕方について具体的な言及があったが、日常の勉強も、やれやれ言うばかりでなく、やり方そのものをもっと示していかないといけないなと改めて思った。
受験勉強、学校生活によって「社会で求められている力」を身につけようというお話もあった。
その力とは「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」の三つだそうだ。
これは経済産業省が「社会人基礎力」として提唱している「力」だという。
ホームページをみてみようか。
なるほどね。
三つの能力、それを細分化した12の能力要素。
たとえば「チームワーク」の下位には「発信力・傾聴力・柔軟性・状況把握力・規律性・ストレスコントロール力」がおかれている。すごいね。全部備えていたら、スーパーマンじゃないだろうか。
これを「基礎」と言う経済産業省の方々とは、想像も絶する仕事師集団なのであろう。
自分にはとうてい及びもつかないが、唐揚げの味を一工夫する力とか、これってほんとにそうなの?と疑う力とか、ばかなんじゃないのと思ってもすぐに大声をあげて非難することのない忍耐力とかは、だいぶ身についてきた。
経済産業省のみなさまには、ぜひその力を自らの組織のためではなく、下々の民草のために役立てていただきたいと切に願う。このサイトをつくるために相当の税金がつぎこまれたことだけははっきりわかった。
外務省の重職を歴任された後野球のコミッショナーをつとめてらっしゃる方には、傾聴力とか、状況把握力を、発揮していただいたらいいんじゃないかなと思う。
毎日机に向かう力とか、きちんとあいさつする力とかを生徒さんに身につけてもらうのが、われわれの仕事であろう。基礎以前ということになるのかな。