中禅寺湖温泉は日光湯元からの引き湯。
12キロもの距離を引っ張って来ている。
劣化しているだろうなぁ・・・と、期待はしてなかったが、それは嬉しい誤算だった。
宿の案内に「湯がまろやかになっている」と、書いてあった。
あの強烈な硫黄泉が、ここまで来たらおとなしくなっているのだろうか?
風呂は男女別に内湯と露天。
それに貸切湯が1ケ所あり、空いていれば中から施錠して24時間無料で入浴できる。
まず男湯を覗いてみた。
湯は白濁している。
湯口の土瓶は益子焼きだろう。
なかなかいい感じ。
露天風呂の湯は緑がかった透明。
こちらは女湯だが、内湯は透明。
やや熱い目の43度ぐらい。
親切な事にどの湯船にも湯温計が備え付けられていた。
この宿、細かい所まで気配りができていると感心した。
全10部屋の宿、女将の目が行き届いているのだろう。
翌朝、前日は透明だった湯が笹濁り色に変身。
時間によって、気温によって湯の色が変化するという、その変化をはっきり認識したのは、初めてかもしれない。
こちらは前日の透明な湯。
湯船の縁にはべったりとクリーム色の抽出物がへばりついている。
源泉掛け流しの湯は力強さがありとてもいい。
前日に泊まった日光湯元の宿の湯よりずっといい。
女湯の露天風呂はいつも透明だった。
中禅寺湖に面した露天風呂だが、目隠しもあってそう眺めが良いとは言えないかも。
化粧落とし、洗顔石鹸・・・アメニティは揃っている。
こちらは貸切風呂。
入ろうとしたが熱くて入れない。
加水するのももったいなくて、結局一度も入らなかった。
湯口と反対の方の湯面に味の素のようなフレーク状の湯の花が浮いている。
これを割って入るのも楽しいものだが熱くて無理。
ホテル湖上苑の風呂、良かったです。