木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)




昨日ほどではありませんが、強い風が吹いています。
確実に秋が深まっています。

さて、昨日の山稜線歩きの報告をしましょう。
朝9時村の集合場所を役場が用意したワゴン車で
仁科峠に向かいます。
一行はガイドの鈴木金一さん、役場の職員1名と
一般申し込みの我々9名です。
9時半過ぎ、仁科峠に到着。
相当の強風です。
遠くに富士山が見えます。
ここまでは今まで何度も見た景色です。
クマザサの稜線をしばらく歩くと
低い広葉樹の林に入ります。
目につくのは鹿の食害、遊びあとです。
それに風の強さは相変わらずです。
北斜面などで寒さが身にしみます。
先週、kayakに同行したB君が今日も一緒ですが、
彼は速いペースで歩くハイキングを想定して
短パンで来ましたが、顔から血の気が引いています。
山道は整備されていてきれいで歩きやすく
また、笹が鹿の食害で食べ尽くされています。
歩くにつれて樹が大きくなっています。
植林されたヒノキは風害で倒れていますが、
白ブナの林は何百年も変わらず
くねくねと空に手を広げでんと構えています。
「癒される」という陳腐な表現ではなく
もっと心の底から気持を
休めてくれる空気が漂っています。
風をやり過ごすため猫越峠を少し過ぎた
日だまりで思い思いの昼食をとります。
シンプルな海苔で巻いた塩むすびがおいしいです。
おかずは何も要りません。
仕事抜きで同行した上司がリンゴやナシ、
ココナツサブレ(昭和チックな菓子)を
お裾分けしてくれます。
これまた、素直においしいです。
元気を取り戻した我々はさらに
大きなブナ林を目指して歩きます。
ガイドの鈴木さんによれば樹齢は7~800年。
その木の下でみんなで写真をぱちり。
やがて折り返し、かつては西伊豆と中伊豆を結んでいた
猫越古道を村の方に戻ります。
滝見林道に無事出て、今日の山行は無事終了。
都会から来た人は誰もいず、近郷近在のですが
みんな身近な自然を見直し、
満足の表情が浮かんでいます。
私はきっとこの冬、何度も訪れることになるでしょう。

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