事務所の近くに(いかがわしくない)マッサージ店がオープンした。店頭でいつも若い女性が呼び込みをしているのだが、日陰の通りなので、とにかく寒そうで、ガタガタと震えながらの声掛けも非常にか細い。人通りが多くない場所で、彼女はただただやみくもに声を掛けるのではなく、通行人が通る度に「ピンポイント」で声を掛けるので、何度も通る私に対しても何度も声を掛けてくれる。何だか非常に申し訳ないと思う反面、そろそろ顔を覚えて欲しいものだとも思ってしまう。
その姿がまるで「マッチ売りの少女」のようで、つい可哀想になるが、だからと言って「じゃあマッサージでも受けようか」って訳にも行かず、ただ下を向きながら「マッサージいかがですか?」の声を受け流す。最近では軽く会釈をしたり、時にはあえて違う道を通ったりもしている。この努力は一体何なのだろうか?
ちなみにいかがわしくない方のマッサージと書いたものの、その根拠は全く無い。