東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

歌舞伎:「新春浅草歌舞伎」

2011年01月07日 09時33分59秒 | 歌舞伎の話

今年も昨年に続き「新春浅草歌舞伎」を観に行った。市川亀治郎、片岡愛之助、中村七之助、中村亀鶴という若手が元気よく舞台を躍動する。

当日はまだ五日と言う事もあり、正月色真っ只中の浅草は参拝客で賑わっており、演芸ホール前には木久扇師匠を発見した。


館内には新春公演に相応しい晴れ着姿の観客もチラホラいた。

今年も「お年玉」として年始の挨拶で舞台上より出演者が交替で新年の挨拶を行う。今回は市川亀治郎であった。

【あらすじ】明治時代に人形浄瑠璃として初演された『壺坂霊験記(つぼさかれいげんき)』は、夫婦の深い情愛を描いた物語。病気を患い盲目となった座頭沢市が、女房お里による献身と愛の深さから観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)の功徳を受ける。夫婦愛という普遍的な題材を通しての感動的な結末に心が温まる。

 『黒手組曲輪達引(くろてぐみくるわのたてひき)』は歌舞伎十八番『助六』に想を得た作品。父の仇を探す花川戸助六、助六と恋仲の三浦屋揚巻、助六を蔭から見守る紀伊国屋文左衛門、揚巻に横恋慕する鳥居新左衛門が入り乱れ、華やかな世界を繰り広げる。助六役者の三役早替りとともに、大詰の水入りは実に22年ぶりの上演。

早変わりは勿論の事、水の入った大きな桶に実際に亀次郎が飛び込むシーンはかなり圧巻であった。また劇中には福山雅治の歌や、ねずっちのギャグも取り入れられたり、普段の歌舞伎とは違う若さと茶目っ気に溢れる自由な歌舞伎でもあった。一幕・二幕共女性の強さ・たくましさが粋で格好良いストーリーで、なかなか面白い四時間だった。その余韻に浸る為、今年も終演後は「煮込みストリート」へとそそくさと向い、感動に乾杯した。

今年もH君、新春早々どうも有難う。おかげ様で最近すっかり歌舞伎通になりつつありそうです。

お年玉〈年始ご挨拶〉

一、壺坂霊験記(つぼさかれいげんき)

座頭沢市  片岡 愛之助

女房お里  中村 七之助

二、猿之助四十八撰の内 黒手組曲輪達引(くろてぐみくるわのたてひき)

忍岡道行より   

三浦屋裏手水入りまで    

浄瑠璃「忍岡恋曲者」   

市川亀治郎三役早替りにて相勤め申し候   

番頭権九郎/牛若伝次/花川戸助六  市川 亀治郎  

三浦屋揚巻  中村 七之助             

同 新造白玉  市川 春 猿             

白酒売新兵衛  市川 寿 猿            

三浦屋女房お仲  市川 笑三郎             

鳥居新左衛門  中村 亀 鶴           

紀伊国屋文左衛門  片岡 愛之助

 有限会社やな瀬不動産


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