ミュージカル「狸御殿」を新橋演舞場に観に行った。
【解説】昭和14年の映画「狸御殿」は、和洋折衷のレビューを交えたミュージカル仕立てと、狸の世界を借りた自由奔放でユーモラスな物語で大人気を博し、その後数多くのシリーズ作品が作られました。日本のミュージカル映画の幕開けを飾る作品です。平成8年3月、日本のミュージカル演出の第一人者・宮本亜門が、主演に市川染五郎を迎え、この和製ミュージカルの原点とも言うべき題材に挑んでオリジナル音楽劇として上演し、大好評を博しました。その初演から20年を経た今年、構想も新たにキャストを一新し、オリジナル・ミュージカルとして上演いたします!
主演の尾上松也を始め、渡辺えり、小倉久寛、赤井英和、柳家花緑、ダイノジの大地洋輔・・・と実にバラエティーに富んだ出演者たちに心躍らせて会場へと向かう。松也は観る度に艶が増し、語部(かたりべ)の花緑やダイノジの大地洋輔が笑いを取り、渡辺えりと赤井英和の語るようなデュエットも良かったが、十六夜姫役の翠千賀の声量が実に素晴らしく、終盤のオペラと演歌との対決はなかなか痺れた。実に彼女はいいすっかり魅了されてしまった
ミュージカルもたまにはいいもんである。