4/1の新聞に「TELハラ」についての一面広告。
職場の電話ストレスをなくし、現場の力をもっと有意義に活用してほしいとの想いから、「古くからの慣習によって電話番を押しつけらる」状態を「TELハラ(テルハラ)」と命名した。「電話番は新人の仕事」「電話は新人がとるべき」の昔からの慣習について、テレワークが当たり前となり、ビジネスの連絡手段が様変わりしている現在においてストレスを軽減させるべきだとの広告。
携帯電話が当たり前となり、話したい人とダイレクトに繋がる世代において、恋人の実家の固定電話にかけるしかなかった時代で育った昭和の子供たちは親が電話に出る度にしどろもどろになりながら少しずつ作法を学んだもののだが、そんな嫌な経験をしないまま社会に出ると知らない人と話すのはそれはそれは苦痛であろう。ただ一生涯電話で話す機会がない人生を送れればいいが、少なからず電話で話すことはあるだろう。その時に最低限の礼儀作法が有るのと無いのでは大きな違いで、さらに年齢が高くなるにつれて無礼度が上がるってことは覚えておいた方がいい。また内容によっては文字よりも言葉の方が微妙なニュアンスが伝わることも少なくない。
夏休み明けの子供の自殺増加ため、ある図書館の司書さんが「学校が死ぬほどつらい子は図書館へいらっしゃい」とツイートして話題になった2015年から6年が経過して世の中は年々「あえて」ストレスになるようなことばかりが増えている。何事においても「嫌なことはしなくて良い」で育ってしまうと、社会にうごめく多くの嫌な事・理不尽な事に対応するのはなかなか至難の業だろう。本来であれば「嫌な事は先に経験させておく」が社会に出る前にも、ある程度のいい大人になる前にも必要な事だと思う。
そんなことを書きながらふと思った・・・もしかしてこれはエイプリルフール広告なのかも知れないと・・・