AKB48の篠田麻里子さんが、2月19日をもって福岡市のPRキャンペーン「カワイイ区」の区長を退任したことが明らかになった・・・との記事。
「カワイイ区」は福岡市の8番目の行政区として、2012年8月に設置された仮想の区で。設置と同時に福岡県出身の篠田さんは初代区長に就任した。カワイイというコンセプトで福岡の魅力をアピールする企画として、約1000万の予算で、サイトに登録した「区民」に店やイベントの情報・クーポンを配信している。2013年2月1日の時点で、区民は4万1559人となっていて、篠田さんは区創設時から無償で宣伝役を務めていた。
篠田さんの退任に至ったのは、カワイイ区そのものに対する苦情が原因。「カワイイ区は男女差別を助長するものではないか」といった4件の苦情を受け、福岡市男女共同参画審議会で議論が行われている。こうした議論で、カワイイ区のイメージが定着している篠田さんに迷惑をかけるわけにはいかないという判断から退任が決定したとのこと。後任の区長については、早急に選考を進めるとしている・・・とのこと。
わずか4件の苦情で・・・と思う人も多かったようだが、篠田さんが「無償」で就任しているので、行政側の対応もあながち間違っていないと思う。もし有償であれば対応も変わっていたかも知れない。街の活性化と郷土愛で始めた事業がわずかな苦情で潰される・・・何事も新しいことをやると必ず「揚げ足を取る」「重箱の隅を虫眼鏡で覗く」ような人たちを見掛ける。いつの時代でも一番悲しいのは「良かれと思ってやってみた」ものが違う方向で否定・非難されることだろう。そうなると何も始める気にもなれないし、最初からやらない方がいいと思ってしまう。
もう少し温かい目と広い視野と大きな度量で見守ってもいいんじゃないかな?と思う。