先日の熊本旅でいつも利用している宿は数年前から全館禁煙となり、ホテルエントランスに隣接している敷地内の喫煙スペースでの利用へと変更された。
ホテル利用者専用との掲示があるものの道路に面している出入り自由な空間のため、通行人や近所の従業員さんらしき方が次々にやってくる。灰皿前の看板には「煙で近所の方から苦情が入ってます。混雑時は人数制限のご協力を頂けない場合は撤去する場合がございます」とホテル名で書かれていた。どこの喫煙スペースでも「敷地外での喫煙不可」「長時間の滞在禁止」「吸い殻以外のゴミ捨て禁止」「飲食不可」等の様々に禁止項目が書かれており、ただでさえ肩身が狭い喫煙者としては数少ない喫煙スペースの確保は死活問題であるが、敷地外での喫煙や灰皿のゴミ捨てや空き缶・空きペットボトルの放置等のマナー違反は当たり前の光景になっている。
先日おしゃれなお店での会食の際、当然店内での喫煙は出来なく、店員さんに店頭の灰皿の有無を確認すると、「店頭では絶対に吸わないで下さい」と近くのコンビニ前での喫煙を促された。お店のイメージや近所からのクレーム等で判断した対応なのだろう。
私は背広や鞄には携帯用灰皿をいつも忍ばせており、歩き煙草はもちろんのことポイ捨てはもう数十年していないが、毎朝事務所前に吸い殻が落ちていない日はない。かと言って混雑している喫煙所ではほんの少し敷地外で喫煙したこともある。喫煙所が次々に撤去されるのは喫煙者の減少だけではないことを肝に銘じつつ、改めて吸殻を片付ける人のことや風当たり、喫煙スペース確保を考えつつ、喫煙者としてやるべき最低限のマナーを守る必要がある。先日「工場では高校卒業程度のレベルの人が働いている。企業誘致で頭の良い人だけが来るわけではない」と述べた市長が居たが、このままだと喫煙者も同様な線引きをさせられるだろうと高卒の私は思う。