映画「ホテル・ムンバイ(2019年公開)」を観た。
【解説】2008年のインド・ムンバイ同時多発テロでテロリストに占拠されたタージマハル・パレス・ホテルでの人質脱出劇を、「LION ライオン 25年目のただいま」「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル主演で映画化。2008年11月、インドを代表する五つ星ホテルが500人以上の宿泊客と従業員を人質にテロリストによって占拠された。宿泊客を逃がすために、プロとしての誇りをかけてホテルに残ったホテルマンたち。部屋に取り残された赤ちゃんを救出するため、決死の覚悟で銃弾の中へと向かう父と母。テロリストたちに支配される極限の状況下で、特殊部隊の到着まで数日という過酷な現実を前に、人々の誇りと愛に満ちあふれた脱出劇が描かれる。パテルが宿泊客を守ろうとするホテルマン役を演じるほか、「君の名前で僕を呼んで」のアーミー・ハマーがアメリカ人旅行客役で出演。監督はこれまでも数多くの短編作品を手がけ、本作が長編初監督作となるオーストラリア出身のアンソニー・マラス。
実話に忠実だからなのか映画的な演出が少なく、淡々と犯行が進むため、ハラハラ感が少ない。映画「マスカレード・ホテル」同様お客様は神様精神での接客姿勢は結果的にこの期に及んで「俺は客だぞ」と叫ぶようなセレブ客たちの温床になるような気がする。エンディングで犠牲者の半分が客を守るべく残った従業員・・・とテロップが流れるが、どうにも美談になってしまう風潮が言葉が通じない映画「アルゴ」同様に非常に恐ろしい。
ただベビーシッターのプロ魂には感心した。
先日当時ホテルの支配人だったフツ人のルサセバギナ氏がテロ行為の疑いで逮捕との記事。そうなんだ~と思っていたら映画「ホテル・ルワンダ」の方だった・・・