仕事柄かなり前から事故物件の情報提供ウェブサイト大島てるの存在は知っていた。
「本邦唯一の事故物件公示サイトです。これらの物件を取引する際には注意しましょう」の趣旨にも頷けるのは、やはり告知義務のラインが未だに明確でないグレーであるということだろう。「ひとり借りたら」「○年経ったら」と各不動産業者さんの判断に委ねている部分が大きいので、借りる方買われる方は事前に確認しておいてもいいかも知れない。
久しぶりに閲覧してみると、つい地元新小岩を確認してしまう。それなりの件数が掲示されていたが、だからと言って興味本位で一件一件確認することもなく、逆に「あそこは登録されてないんだ」と思う程度だった。
当社では今まで自殺を含め事故死はないものの、これまで起きた自然死については以前も書いたように「いつまでもすべて告知」しているので、後ろめたいことも隠す必要がない。新小岩外の当社管理物件が一件だけサイトに掲載されていたが別に問題は無い。ただ記載内容は正確ではなかった。登録のシステムは知らないのだが、噂だけや未確認でも登録出来るのであればよろしくはないだろうと思う。それよりも告知義務の範囲や期間、条件を明確にすることが先決だろう。そうでもしなければ数十年後にはマークだらけになってしまう。ちなみにこんな登録も見つけた。
「詐欺師の住む家」・・・このような内容が登録出来るなら、つい「あれ」も「これ」も登録したくなる。