30代の頃、たまたま入ったお店に飾られていた(当時)林家木久蔵師匠の「人生は午後からが美しい」の色紙の言葉が、とても素敵だな~と思い、それからずっとどこか心の片隅に残っていた。
先日たまたまその話になり、突然「実際に色紙に書いて頂こう」と思い立ち、スケジュールを調べ、浅草演芸ホールへ色紙を携えて向かった。17時過ぎに久しぶりの入場で落語やジャグリング、漫才を楽しむ。そして19時より息子さんである二代目林家木久蔵、林家たい平、柳家花緑に続き、林家木久扇師匠登場。五月に大腿骨を骨折し、正座ではなく椅子に座ったままでの高座。痛々しい姿でサインを頂戴するのはいかがなものか?とつい考えてしまうのだが、出番が終わるとすぐにロビーに立ち、師匠を出待ちする。しばらくすると杖が廊下を叩く音が聞こえ、少しずつ近づき、師匠がお弟子さんと共に出て来られた。緊張しながら丁重にお願いをすると快諾して頂き、すらすらと書いて頂いた。感動である。事務所で三浦知良、山口高志のサインと並べて飾り、改めてしみじみと言葉を眺める。美しい午後にしたいものである。
師匠、どうも有難うございました。くれぐれもお体を大切にされて下さい。
【明日11/9(火)~11/10(水)は当社連休となります】