現在BSでドラマ「ムー一族」が毎週2話ずつ再放送されている。
TBS系列『水曜劇場』で1978年5月から1979年2月まで放送されたコメディ仕立てのホームドラマで、当時12歳の私は毎週放送を楽しみにしていたが、妻は見せてはもらえなかったそうだ。
今回観たのは伊東四朗演じる主人公の宇崎安男が50歳の誕生日を迎える回だった。当時60歳くらいと思っていたが、今の私よりも年下だなんて・・・でもよく考えると次男である郷ひろみ演じる拓郎が大学浪人生であれば納得の設定である。
オープニングの斬新さから伴淳三郎、由利徹、左とん平(役名は野口五郎)の昭和の喜劇人たち、細川俊之とたこ八郎のチンピラコンビや桂木文(注)の可愛さ、画期的な全編生放送の回があったり、ラジオ番組とのコラボ、そして郷ひろみと樹木希林の林檎殺人事件を始め劇中に歌のシーンがいくつも入り、はちゃめちゃながら本当に面白い番組だった。改めて観ると「お約束事」が満載で、どこか新喜劇のようなにも思えた。
注・・・「かしらぎあや」と読むのだが、友人たちとは「かつら きぶん」と呼んでいた。