賃料未納があった。
いつもきっちりお支払い頂く高齢の入居者さんだったので、催促よりも色々な心配を含めて携帯へ電話するが現在使用されていないとのこと。部屋に向かい、チャイムを押す。室内の照明はついており、エアコン室外機の作動音が聞こえるものの反応がない。心配要素がさらに増える。玄関に催促状を貼り付けし、庭の干しものを撮影をする。入居者さんの生活状況を比較するため、もう数年前から同様の案件が起きると習慣的に撮影しておく。撮影後に事務所に戻り、賃貸保証会社へ事故報告を行う。
翌日再度訪問すると、玄関の貼り紙はそのままで、「次なる事態」を想定しながら庭側に回ると、前日と洗濯物が違っていた。
この瞬間に「最悪の事態」が避けられたことに少し安堵し、同日入居者さんから丁重なお詫び連絡が入った。とりあえずでも撮影することは大切なのである。