配信中のドラマ「地面師たち」を観た。
【解説】2017年、再び土地価格が高騰し始めた東京。伝説の大物地面師・ハリソン山中に誘われ地面師詐欺の道に踏み込んだ辻本拓海。それぞれにプロフェッショナルな犯罪者数名で構成された地面師グループの彼らは、緻密かつ周到な計画で大手デベロッパーに詐欺を仕掛け、巨額を巻き上げていた。そんな彼らが次なるターゲットに選んだのは、時価100億円とも言われる土地。前代未聞の詐欺に挑む一方で、かつてハリソンを逮捕寸前まで追い込みながら、結局逮捕することができなかった定年間近の刑事・辰は、新人刑事と共に独自の捜査を開始していた。騙す側と騙される側、そして刑事の三つ巴の争いは、次第に拓海の「過去」とハリソンの「因縁」を浮き彫りにしていく。映像化困難と言われた小説家・新庄耕の同名クライムノベルを綾野剛と豊川悦司のダブル主演で、大根仁監督が実写化したNetflixシリーズ「地面師たち」(全7話)が、7月25日より世界独占配信。
評判は聞いていたものの全7話あるため躊躇していた作品であったが、意を決して再生ボタンを押す。情報屋や人材キャスティング、偽装屋などどこか映画「大脱走」を彷彿させる役割分担はやはり面白い。さらにリリーの刑事役、新人刑事の池田エライザが好演。豊川悦司演ずる狂気的なリーダーや綾野剛演ずる人間味が残る交渉役もいいのだが、きっぱりと極悪非道に徹してくれても良かったのかも知れない。ラストに地面師が仕事と呼ぶシーンでエライザが「仕事ではなく犯罪」と語るシーンはなかなか爽快だった。バイオレンス作品同様時々観たくなる悪の作品である。
その昔、うちの業界ではよく見掛けたものである。改めて本人確認はこれまで以上にしっかりやろうと思った。