東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

映画:「茜色に焼かれる」

2023年05月02日 09時00分00秒 | 映画の話

【5/2(火)~5/5(金祝)まで連休とさせて頂きます。予約投稿にて】

映画「茜色に焼かれる(2021年公開)」を観た。

【解説】尾野真千子の4年ぶりとなる単独主演映画で、「舟を編む」「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」の石井裕也監督による人間ドラマ。7年前、理不尽な交通事故で夫を亡くした母と子。母の田中良子はかつて演劇に傾倒していたことがあり、芝居が得意だった。ひとりで中学生の息子・純平を育て、夫への賠償金は受け取らず、施設に入院している義父の面倒もみている。コロナ禍により経営していたカフェが破綻し、花屋のバイトと夜の仕事の掛け持ちでも家計は苦しく、そのせいで息子はいじめにあっている。そんな彼女たちが最後まで絶対に手放さないものがあった。社会的弱者として世の中の歪みに翻弄されながらも信念を貫き、たくましく生きる母の良子を尾野が体現。息子の純平役を「ミックス。」の和田庵が演じるほか、片山友希、オダギリジョー、永瀬正敏らが顔をそろえる。

高齢者ドライバー、シングルマザー、コロナ、いじめ、性的虐待、宗教・・・と最近の社会問題をてんこ盛りに積め込んだ作品で間延びすることもない144分。冒頭、賠償金を受け取らない母親が理解できなかったが理由を知るとやたら納得出来た。息子役の和田庵が良く、鶴見辰吾、永瀬正敏がしっかりと存在感を示してくれる。印象的だったシーンは2つ。ホームセンター店長の豹変ぶりと亡父の命日でのバンド仲間との宴において、メンバーのことを家族と呼んでいるにも関わらず、遺族にも宴会費用を負担させる非常識な人は予想通り「非常識なこと」をする。

劇中繰り返される「まあ頑張りましょう」には正直あまり共感出来なかったが、「わからない」は実に率直な回答なのかも知れない。怒りは溜めないこと、そうでもしないと怒り方が「わからなく」なる気がする・・・

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

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