映画「サバイバルファミリー(2017年公開)」を観た。
【解説】「ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督が、原因不明の電気消滅によって廃墟寸前となった東京から脱出した一家の奮闘をコミカルに描いたサバイバルドラマ。東京で暮らすごく平凡な一家、鈴木家。当たり前のように電化製品に囲まれた生活を送っていたある日、電気を必要とするあらゆるものがなぜか使えなくなり、東京は大混乱に陥ってしまう。交通機関や電話、ガス、水道まで完全にストップした生活に人々が困り果てる中、鈴木家の亭主関白な父・義之は、家族を連れて東京を脱出することを決意するが……。ベテラン俳優の小日向文世が父親役で主演を務め、母親役を深津絵里、息子役を「秘密 THE TOP SECRET」の泉澤祐希、娘役を「くちびるに歌を」の葵わかながそれぞれ演じる。
冒頭から典型的な子供たちから嫌われる親父を小日向文世が好演。電気を始めライフラインが使えなくなる不便さと徐々に深まる恐怖をつい3.11と重ね合わせてしまう。高額なペットボトルの販売や一泊3万円の宿代の設定に商魂逞しさとポンプが使用出来ない給水所で「汲んで来いよ」と叫ぶ輩を始めとする群集心理が生々しい。もし持っている水を欲しいと言われたら断る勇気があるだろうか?と自分に置き換えてしまう。ただサバイバル感とファミリー感がどうにも薄い。
もしそのまま東京に残ってい人たちどうなったんだろう?と思うのは、自分だったらきっとその場を離れない選択をするからだろう。