北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

ジョウザンシジミ1 化(春型) とそれ以降

2024-11-18 21:27:59 | ジョウザンシジミ

 

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ジョウザンシジミ1 化(春型) とそれ以降

 

 

北海道においてはジョウザンシジミは普通、春型のみの出現産地が多い。

 

 

一方、産地や発生時期、または高温の続いた年などには2化(夏型)が見られるのが一般的で、2化は個体数は少なくやや大型で翅表は強い黒化傾向を示し時には真っ黒けになります。

 

ジョウザンシジミは飼育環境化では年4化までは容易に出せるが2化以降の羽化個体は全てが

翅表真っ黒個体になります。

 

 

私は長年、好きでジョウザンシジミの飼育を行ってきたが連続飼育では年4化くらいまでは容易に飼育可能です。各飼育ごとに一定数の越冬蛹ができ、秋にできる蛹は越冬蛹になりやすい。

 

かっては物珍しさや興味本位でたくさんの2化以降の飼育品の展翅標本を作ったがすぐに飽きてしまい、越冬蛹を出来るだけたくさん作って美しい春型個体を見るのが飼育の主な目的になっていました。

 

 

我が家の庭には自然繁殖や人工的繁殖で多数のエゾキリンンソウ群落があり、そのためジョウザンシジミはいくらでも飼育できる環境にあります。

 

           続く

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我が家の庭で自然発生を繰り返すジョウザンシジミ。

2024-08-29 21:18:19 | ジョウザンシジミ

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我が家の庭で自然発生を繰り返すジョウザンシジミ。

 

2024-5-19 ( 日 )   晴れ~薄曇り 23℃   夜は冷え込む

 

 

午前11時。庭に植えたイチゴに撒水しようとすると何か小型のシジミチョウがチラチラ低く飛んでいるのに気づいた。

 

接近してみると、なんとジョウザンシジミの春型オスだった。この数年はジョウザンシジミの飼育はしていない。ということは全く気づいてはいなかったものの、数年にわたって我が家の庭で自然発生を繰り返していたことになる。

 

デジカメを取りに家に戻っているうちに、いったん見失ったが、その後エゾキリンソウの群落の上に再度ジョウザンシジミ春型オスを見つけた。

 

意識的に庭にジョウザンシジミを放蝶した記憶はなく、飼育中に幼虫や羽化したチョウが逃げ出したものだろうか。また鉢植え飼育に使ったエゾキリンソウの丸裸に葉を食べられた株を庭に植え直す際に幼虫や卵がついていたのかもしれない。

 

 

100t坪以上はある我が家の広い庭にはおびただしい量のエゾキリンソウがあちこちに群落を作り、蜜源になる花も種々豊富、アリも何種類もいるので幼虫と共生してクモなど外敵から守ってくれる種がいるのかもしれない。いずれにせよ、知らないうちにジョウザンシジミがいついて世代を繰り返していたものと思われました。

 

自然界でも我が家の庭よりはるかに小規模な発生地は稀でないので、我が家の庭がジョウザンシジミの発生地になってくれると私としてはこんな楽しいことはない。 かって、私の実家の庭には母がエゾノウワミズザクラを切り倒すまでの10数年、リンゴシジミが発生していたこともあるのです。

 

びっしりとエゾキリンソウの群落です。

 

 

さて、今後、我が家の庭に居着いたジョウザンシジミの運命は如何に???。

 

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早春のジョウザンシジミ撮影と気持ちの悪いモンブラン。

2024-01-14 11:05:55 | ジョウザンシジミ

 

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早春のジョウザンシジミ撮影と気持ちの悪いモンブラン。

 

2023-5-13  (土) 晴れ 微風 21℃

 

 

朝 10;00  年中行事みたいだが、北見市の我が家の近くのジョウザンシジミ発生地へでかけました。

 

 

晴れ 微風 21℃ といった最高のコンデションだが まだ緑が少なく ジョウザンシジミは10♂♂ 観察したが少ない。

 

 

まだ出はじめだろうか、メスはいなかった。

 

 

とても小型の蝶なので、たちまち周囲の枯れ草などにとけ込んで、見つけても目で追うのが大変、すぐ見失う。

 

 

メス探索飛翔中のオスはなかなか花にはとまらない。チラチラ、低く早く飛び、ときどきオス同士がからみあうがすぐ離れる。

 

 

 

キジムシロの黄色い花でたまに数秒吸蜜する程度で活発に飛び撮影は困難をきわめ、ややストレスがたまった。 

 

 

 

期待していたチャマダラセセリはまったく見かけなかった。緑が少なく植物もエゾキリンソウとキジムシロ以外は葉をひらいていない。

 

 

周囲の環境をみると、今年はまだ時期が早かったのかもしれない。

 

 

 

コンビニで買ったチキンサンドとモンブランで昼食。

 

 

ぎょっ。お店で買うときは気づかなかったが、このモンブラン、なんだか気持ちわるいなあ。調理人のセンスが悪く、ミミズが一杯みたいに見えてしまった。 味は、まあまあでしたが。

 

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ジョウザンシジミ9卵から9個の蛹ができた。

2020-08-07 13:02:13 | ジョウザンシジミ
ジョウザンシジミ9卵から9個の蛹ができた。





2020-7-24(金)  曇り〜小雨〜曇り 17℃


慎重に飼育を続けて、やっと9匹の幼虫たちは終令幼虫となりました。














2020-8-1(土) 晴れ 29℃




朝方は寒いくらいだが陽が照ると一気に暑くなった。




ジョウザンシジミ 2匹蛹化 7匹前蛹。 回収した。



















暑いので 釣りなど行く気にならず 画像処理などやって ウダウダ過ごす。





昼は  冷や麦。 シシトウ。 庭のリーフレタスその他野菜葉っぱのサラダ。








家庭菜園のおいしいシシトウは、しばしばどこかの家で栽培している南蛮の花粉をつけた昆虫がやってきて受粉すると、死ぬほど辛いシシトウができる。 辛いシシトウが混ざっているかどうかは食べてみないとわからずヒヤヒヤ。








2020-8-4(火) 晴れ  28℃




暑い。午後、おやつがわりにカルピスと庭のグズベリーの実と、キュウリをもいでそのまま味噌をつけて食べる。







もぎたてキュウリに味噌をつけて食べるのをよくやりますがおいしい。スーパーで買ってきたキュウリと、もぎたて新鮮キュウリのおいしさの差は大きい。 食べてみるとわかります。









ジョウザンシジミ9個の卵から9個の蛹ができました。 まるでネズミの糞そっくりですね。






長年ジョウザンシジミの飼育をやっていますが、たった9個しかない卵を飼育したのは初めて。










2020-8-7(金) 晴れたり曇ったり 29℃  ものすごい強風






台風4号くずれの温帯低気圧が通過中とのことで、北海道は大雨・大荒れの予報だが、予報ははずれて北見は雨がふる気配はない。




しかし、ものすごい強風が吹いて、時々ものすごく風が強まる。生ぬるいいやな風だ。




背の高いキキョウ、ユリなどなぎたおされている。




風がやや弱まった瞬間にモンシロチョウとツバメシジミが矢のような速さで流されてゆく。




こんな日に山へゆくとおもいがけない倒木で林道がとうせんぼとなって帰れなくなることがあるので、しかたなくブログアップなどしながら家で過ごす決心をしたところです。





9個のジョウザンシジミ蛹たちは、近々何匹かが3化として羽化し、何匹かは越冬蛹になるだろう。





もし半分ほどでも羽化すれば交配させて大量に産卵させ累代にもちこむことができるかもしれないが、さてどうなることでしょうか ?。




全部羽化してくれないかなあ。






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2020-7-4、北見市で春型紋様の夏型(2化)ジョウザンシジミ1♀を採集

2020-08-01 15:46:20 | ジョウザンシジミ
2020-7-4、北見市で春型紋様の夏型(2化)ジョウザンシジミ1♀を採集

   


2020-7-4 (土) 晴れ 25度C 強風



落石の恐れがあるからと数年前から大きなゲートを閉められて、入ることが出来なくなった我が家からほど近い自然度の高い林道がある。





落石の恐れとは、そこに岩ガケなどがあることを示唆している。





何年も前から、その付近にエゾキリンソウが群落をつくるとても小規模な岩ガケがあることが気になっていたが、ジョウザンシジミが棲んでいるのかどうか調べに入るタイミングがつかめないでいた。





そうこうしているうちに、台風などの大雨の後、地盤がゆるんで危険との判断か、ゲートが閉められ、そのままになってしまっていた。





この日、解禁のヤマベ釣りのために特殊なルートを通ってこの林道に侵入する機会があった。





うっそうとした森の中の林道は陽が入らず薄暗いところが多かったが、たまたま午前11時ころ、このエゾキリンソウの岩ガケ付近は木々の梢はごうごうと風の音がすごいが、ここまで風がこないので無風。陽があたって明るくなっていた。








エゾキリンソウの黄色い花が満開で美しく、シロオビヒメヒカゲが吸蜜にきていたが、当然ながら本来 5月上旬が発生期であるジョウザンシジミの姿はない。





しかし、とってもきわめて稀にだが、野外で翅表が真っ黒けの大型ジョウザンシジミ夏型(2化)が見られることがある。





飼育では2化以降はほとんど全部が真っ黒け個体になるけれど。野外でジョウザンシジミ2化が採集されることはそう多くない。


飼育による黒化型ジョウザンシジミ。






ちなみに私自身はこの半世紀ほどのチョウ採り人生で、野外での大型真っ黒ジョウザンシジミ夏型を採集した経験は唯一回しかない。





そんなことを考えながらガケ下にも広がっているエゾキリンソウ群落の花を見ていたら、あれま、ウソみたい。本当にジョウザンシジミが1匹、地面すれすれをチラチラ飛んでいた。





あわててデジカメとネットをとりに車へ走り、再びチョウのいたところへもどると、ジョウザンシジミは消えていた。





まさか、この時期にジョウザンシジミが本当に飛んでいるなんて......... 。これは2化、自然界における夏型だ。





飼育では2化、3化、4化 5化は稀ではなく翅表が真っ黒のやや大型個体が羽化する。しかし野外で2化を見たのは何年ぶりだろう。





狭い岩ガケ下の場所なのに、いくらさがしても再発見できない。間違いなくジョウザンシジミで、これまでの豊富な経験上、このチョウを見間違えるはずなどなかった。




しかし、そういえば夏型特有の真っ黒い翅表ではなかったぞ。




それもまた、おかしい。




いくら捜しても再発見出来ないので、なにか幻覚を見たのかもしれない。年のせいかな。




そう思って諦めてヤマベ釣り場へ向かおうとしたが、ふと足下をみたら、おお、いました。





真っ黒翅表ではない、きれいな春型紋様のジョウザンシジミ1♀が私の足下でエゾキリンソウの花に吸蜜中でした。





数枚撮影したら飛び立ったのでネットした。





初めてジョウザンシジミを確認した産地なので、とりあえず採卵しようと思い、生かしたまま、そっと三角紙に入れて三角ケースごとアイスボックスにしまったのでした。





この1匹以外にはチョウはみかけず、引き続き旬のヤマベ釣り場へ向かいました。





釣りが終わって帰宅後、あらためてこのジョウザンシジミを見ると、すでに新鮮個体ではなく、おまけに腹部は♀らしからぬペッチャンコで細い。





斑紋は、夏型の真っ黒翅表ではなく春型そのものだがこんな大きな春型♀は見たことがない。前翅長は14mmもあった。





♀かとおもうのだが、腹部の状態をみると、もしかすると♂なのかもしれないと妙に自信がなくなってしまった。




もし♀なら、ぺちゃんこ腹でも多少は産むかもしれないと生かしたまま持ち帰ったのだが、シャーレにエゾキリンソウの葉と吸蜜用の花をいれて居間のすみに置いたのでした。





4-5日して、半ば忘れていたこのシャーレを覗くと、なんと最後の力を振り絞ったみたいな5卵が産まれていてびっくり。





新鮮なエゾキリンソウを入れて様子をみることになった。





2020-7-16   孵化した幼虫がエゾキリンソウの葉に潜り込んでいる。よくみると幼虫は9匹いた。それではうまくゆくと累代できるかもしれない。 少し気を入れて飼育してみることになった。












  この項、続く。




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