北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

ジンジンと蝶の筋肉の震え

2022-12-23 16:17:23 | 南米の蝶

 

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ジンジンと蝶の筋肉の震え

 

メアンデールプレポナ ( Archaeoprepona  meander    male  ) 。南米、ペルー、アンデスアマゾンのジャングルの小径に時々ぽっこりと開けた陽だまりのやや手前、ちょっと薄暗い所に、大抵この大型のプレポナ ♂が1匹地面に止まっている。

 

このような場所にいるメアンデールプレポナはなぜかプレポナ特有の俊敏さがなく、いとも容易にネットできる。

 

 

 

手に乗せると蝶にしては、ずっしり重さがあり、ジンジンと筋肉の震え、muscle vibration が伝わってくる。

 

 

 

これはアグリアス の採集でも感じることがある。

 

 

 

それにしても生きているプレポナの吸い込まれるような青はなんて美しいのだろう。

 

 

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南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ( Morpho sulkowskyi )と雌の画像。

2022-11-01 09:40:43 | 南米の蝶

南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ( Morpho sulkowskyi )と雌の画像。

 

 

私たちが採集をこころみたスルコウスキーモルフォ( Morpho sulkowskyi )は美しい淡青色や真珠色に輝く美麗なモルフォだ。      

 

その生息地カラバサは南米ペルー、アンデスアマゾンの標高2000m以上の山岳地帯。しかも天候が不安定な雨季の真っ最中に発生する。

 

 

 

 

鬱蒼とした湿潤な環境で樹林が発達し太い樹木は苔むして着床植物に覆われる。この特異な環境は雲霧林とよばれ、ふだんは雲や霧に覆われていることが多い。

 

 

気温の変化が大きく現地の人はこの蝶が出現する時期でもセーターを着ている人が多い。

 

 

 

現実問題として、雲が切れて晴れ間の日差しで舞い始めるこの美麗モルフォを採集できる機会は稀である。

 

 

 

カラバサの上流、標高3000mのドルトバンパ。ここに住むインディオの人たちはセーターを着ている。赤ちゃんを背負った女性にオーラ(こんにちは)と声をかけると笑顔が返ってきた。

 

 

雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォをとらえた貴重な写真。

Photo by Yasuhiro Sasaki.

 

 

 

スルコウスキーモルフォ♀の標本写真。( Cuzko産。 Syunji Ariga collection )

 

 

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南米ペルー Calabaza 1650m のチョウ。

2022-10-17 17:27:26 | 南米の蝶

南米ペルー Calabaza 1650m のチョウ。

 

Calabaza  Junin pref.  Peru.      好採集地カラバサ。  ここはやや標高が高い場所で1650m.  日本や東南アジアのチョウたちを見慣れた私にはとても奇異な外見の蝶ばかりでした。気の利いた和名を考えたいところですが、チョウの種類があまりにも多いのでたちまち頓挫してしまいました。

 

 

Hesperocharis  marchalii  オス。

 

 

Catastica  pieris. オス。   ピエリスという種名は日本の Pieris 属とは関係ありません。

 

 

Dismorphia nemesis. オス。   低標高から高標高の場所まで広く分布する。日本人にとっては見慣れぬ珍奇な翅形のチョウです。

 

 

Chorinea  sylphina    シルフィーナスカシシジミタテハ。

 

このような和名なら何とかなりそうな感じ。Calabaza のさらに高地帯の雲霧林でスルコウスキーモルフォを採集しての帰り道で道路脇の水たまりで吸水中のところをつまんで採集したものです。このシジミタテハはあまり遭遇する機会がなかった。

 

 

Siseme alectryo.   これも高山性のシジミタテハ。

 

 

 

Calabazaで見かけた格好の良い古い橋。

 

 

 

このほか、Calabaza では おびただしい種類を採集していますが、実は種名を調べるだけでも大変な労力を要してしまいます。

 

ちょっと怖かったが思い切って食べた野生のいちごは美味しかった。

 

 

 

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南米ペルー、Ithomiidae トンボマダラ属の蝶類の撮影苦戦。

2022-10-14 21:13:01 | 南米の蝶

南米ペルー、Ithomiidae トンボマダラ属の蝶類の撮影苦戦。

 

アンデスアマゾン。乾期の終わり、薄暗いジャングルの小径から奥を透かしてみたらびっくり。無数のトンボマダラ属の蝶たちが木の葉などにびっしりと静止していた。

 

蛇や毒虫が怖いけど思い切ってジャングルの中に踏み込むと、あたり一面、おびただしい数のトンボマダラが一斉に舞い上がった。恐らく微かな空気の振動を感知して飛び上がった蝶の動きを次々に感知して連鎖反応的に飛び立ったのであろう。

 

ホバリングするような変わった飛び方で、飛んでいるのか空中静止しているのかわからない。周りが薄暗いのと羽根が透明に透けているせいかAFのピントが合いにくくピンボケ写真ばかり。やむを得ず手のひら写真になってしまいました。

 

 

とても敏感で慎重に接近しても、微かなシャッター音や、ビデオ撮影時の音などですぐ舞い上がる。これらの蝶を効率的に撮影するのは何かひと工夫するか、根気が必要。ただ採集は容易でその気になれば何百匹でも採れます。

 

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南米アマゾンで採集した巨大怪虫

2022-09-24 14:06:06 | 南米の蝶

南米ペルー、アンデスアマゾンで奇怪な生き物(ウデムシ)を採集。

 

20XX-Jan.-4.  Shima, Junin.    

 

アンデスアマゾンの密林の奥の蝶採集ベースキャンプで、ある晩ガイドたちが大騒ぎしていた。

 

巨大なクモみたいのが岩の上をすごい速さでいったり来たりしていた。

 

動きは電光石火、目にもとまらないほどすばしっこい。

 

私が思いきってえいやっとネットをかぶせて押さえつけホルマリンアルコールを注射して採集したが、まさに怪物。足を広げると40cm あった。

 

帰国後調べると、ウデムシ( Amblypygi )と総称される生き物の一種のようで分類の解説をよく読んでもなんだかわかったようで、よくわからない。

 

 

いまだすっきりとまとめられてはいないようだ。

 

 

見かけはおどろおどろしいが毒はなく人間に対する攻撃性はないらしい。

 

世界中に約150種ほどが知られ、大きさは最大で15cm というから今回のアマゾンのウデムシがいかに巨大であるかがわかります。

 

 

飼育環境で10年ほど生きた記録があるという。ウデムシはサソリモドキ、ヒヨケムシとともに世界三大奇虫の一つとされるほど珍奇な外見で映画「ハリーポッターと炎のゴブレット」にも登場したようです。

 

 

ネットで調べてみると日本では、タンザニアバンデッドウデムシ、トーゴオオウデムシ、タイランドウデムシ、メキシコウデムシ、インドネシア産ウデムシなど多種多様のウデムシがネット販売されているのに驚いた。

 

 

多くは珍虫・奇虫マニア相手に生き虫として売られているようで、それなりに人気があり、かなり飼育もされています。

 

野外に放したり、逃亡された場合、日本にはいつくのでしょうか?.

 

 

 

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