世にもおぞましい恐怖の光景。幼虫の体を食い破り寄生蜂幼虫続々と出現。
2024-9-16 ( 日 ) 晴れ 28℃ 夕方から雨。
ついにモンシロチョウが勝利した。
毎日、庭には数匹から10匹ほどのモンシロチョウが飛んでいます。かって、北見市はじめ我が家の庭では外来種オオモンシロチョウが多く、在来のモンシロチョウは稀な蝶でした。
一時期は北見市界隈では外来種オオモンシロチョウに圧倒されて、モンシロチョウが消えてしまったかに見える時期がありましたが、その後モンシロチョウは少しづつ復活し、近年では明らかにモンシロチョウ優位になっていました。
この数年、猛暑の夏が続いていますが、それと関係があるのかどうかはわかりませんが、とにかく今年はモンシロチョウが多いのです。
この時期、花が咲いているニラ、カクトラ、ラベンダー、コスモスなどにモンシロチョウが吸蜜していますが、意外と敏感で、さあ撮影しようと接近するとすぐ逃げてしまい、まともな写真はなかなか撮れないのです。時々、良いモデルになってくれる個体がいて、それらをせっせと撮影しました。
カクトラの花に吸蜜するモンシロチョウ。
コスモスに吸蜜するモンシロチョウ。
ラベンダーに吸蜜するモンシロチョウ。
ニラの花で吸蜜するモンシロチョウ。
リンドウの花にストローを伸ばすモンシロチョウ。蜜まで届くのだろうか?。
今年は、オオモンシロチョウは60匹ほどの2令幼虫1集団をコマツナ葉上に発見したのみで、その全てがアオムシコマユバチの寄生を受けており寄生率は100%、すなわち成虫になった個体はありませんでした。
一方、モンシロチョウの幼虫は滅法多くて、とりあえず200匹ほどの終令幼虫を採集して短期間飼育したが蛹になり蝶として羽化したものが6匹。寄生率は97%でほとんどの幼虫がアオムシコマユバチの寄生を受けていましたが成虫が6匹出たことはオオモンシロチョウとの、きわめて大きな違いです。
例年、オオモンシロチョウの寄生率は95~98%だが、今年は我が家のコマツナ畑での産卵はただ一回だけのようで最終的に寄生率は100%,つまり成虫は1匹も見られなかったのです。
この寄生率のごくごくわずかな差が大きく効いて、当初外来種オオモンシロチョウのために一旦北見市界隈から消えてしまった在来種のモンシロチョウが最終的に強敵オオモンシロチョウに完全勝利したかのように見えます。
幼虫の生態にも両者には大きな違いがあります。モンシロチョウは群れを作らず最後まで単独行動ですが、オオモンシロチョウは最後まで群れで生活します。この違いがアオムシコマユバチの目をかすめて最後まで寄生されず蛹化する個体が、ごくごく僅かですがモンシロチョウの方が多いという結果に関係しているのかも知れません。
おびただしい数のアオムシコマユバチの羽化。
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