北海道昆虫同好会ブログ

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半世紀ぶりにカラフトヒョウモンと対面

2018-10-05 18:56:45 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
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半世紀ぶりにカラフトヒョウモンと対面


2018-6-23(土) 晴れ 30度C


久しぶりに晴れた。 
 

この日の午後、我が家にほど近い林道に久しぶりに入った。


ここは従来ゲートにがっちりスェーデン錠がかかっていたが、いつのまにか錠は無くなってすんなりとゲートを開けられるようになっていることに少し前に気づいたのだ。


林道は、ほとんど車が入っていない感じ。


エゾタヌキが一匹、夢中でなにかを食べている。



車で至近距離に近づくまでまったくこちらに気づかない。



このように野生動物は普段はさほど敏感な感覚を持っていないと思う。



ゆっくり5mまでに近づいたらさすがに気づき、ものすごい勢いで転がるように逃げた。



サカハチチョウ 越冬キベリタテハ カラスアゲハ ミヤマカラスアゲハ が見られるが多くない。
  


ミヤマカラス1♀は持ち帰りコクサギに袋かけした。




エゾシロチョウ1♂ コチャバネセセリ 3♂♂が大繁殖している攻撃的外来植物のマルガリータに来ているのを撮影。





そういえばこの数年、異常に多かったエゾシロチョウが激減している。






今日はトラフシジミが多いがやや盛期を過ぎている。








荒れた林道を行けるところまで車で入って林道が大きくターンするあたりで ヒメウスバシロチョウ4♂♂を撮影、採集した。



 










一つ目ダム手前の大広場で ホソバヒョウモン1♂採集。







その後、思いがけずカラフトヒョウモン1♂を採集した。









カラフトヒョウモンは半世紀ほど前は北見には無尽蔵にいた。



今とはまったく逆で、反面ホソバヒョウモンはきわめて稀な蝶であった。
 


高校生の頃、ホソバヒョウモンが発生する沢を初めて発見し授業をさぼって採集にいったことがある。


その後、少しづつホソバヒョウモンが増えていったがカラフトヒョウモンもそれなりにいた。



18歳で進学のため北見を離れ、40歳頃北見にもどった。



不思議なことに、あれほど多かったカラフトヒョウモンが完全に消え、ホソバヒョウモンばかりになっていた。



いつのまにかカラフトヒョウモンは北見市では、ごくごく稀にしか見られなくなり、現在に至っている。



全道的にも、ごく稀な一時的発生などの話を聞くが、この半世紀で明らかにこの蝶は激減していると思う。




私自身はこの50年ほど、野外でカラフトヒョウモンはまったく見たことはなかった。



小型のヒョウモンチョウを見ればカラフトヒョウモンを期待して一応ネットするものの、すべてがホソバヒョウモンであった。


北見市界隈では、もはや絶滅したものと思っていた。



この日は、実に半世紀ぶりのカラフトヒョウモンとの対面でした。



右ホソバヒョウモン、左カラフトヒョウモン。






  PS 前項、恐ろしげな怪虫はこの日に撮影したものです。



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