ドゥルガイチモンジ、最強の女性戦士の名を持つブータンの美蝶。
Bhutanのドゥルガイチモンジ(Euthalia durga : Bassarona durga とされることもある)。
Sikkim , Abor Hills, Nagaland Bhutan などヒマラヤ回廊一帯からビルマ北部まで分布する大型で美しいタテハチョウ。大型のメスは羽根を開くと大人の手のひらほどになります。
ドゥルガイチモンジ発生地周辺のブータンの風景。
ブータン王国の料理の必需品唐辛子や、ウリを売っている。
ドチュラ峠の風景。
ブータンでは Punakha周辺や Thynleygang の小高い崖で観察しました。
普段は灌木の多い小高い崖の上部にいますが時々、ゆっくりジグザグに飛びながら舞い降りてきます。
崖にペタッと張り付くように静止したり、地面に降りて吸水することもあります。
8月中旬が発生の盛期ですが個体数は多くない。
この蝶の種名に当てられたドゥルガはヒンドゥ教の神話上の女神ドゥルガーにちなんでおり、その名は「近づき難い者」を意味するとされています。
外見は優美で美しいが、実は最強の戦いの女神。額の中央にも目があり顔に合計3つの目を持つのは、最新のスバルのSUV、クロストレックのアイサイトみたい。8本もある腕には、それぞれ超能力を有するすごい武器を持ち、まさに無敵です。普通は虎またはライオンに乗る姿で描かれます。
ブータンやネパールは主にラマ教、シッキムはイスラム教が半分ほどなのでヒンドゥの女神ドゥルガーとは無縁の地域です。
この蝶が記載されたときの標本はヒンドゥ教がメインのインド北部産のものかも知れません。
今回、図示したドゥルガイチモンジは全てN.M氏採集のものです。
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