ミドリシジミAB型の産卵は危険が一杯。
20XX-9-1 (土) 曇り~雨~曇り
午前11時、北見市を出発。
とある未調査の湧別川水系支流にオショロコマを探しに行ったときのこと。
林道をしばらく走り山奥へ入ってゆくと簡易取水ダムがあり、その周囲は広々としており、ハンノキの若い木々が群落を作っていた。
この若いハンノキの葉に止まっているミドリシジミ♀AB型 が羽根を開閉しているのを偶然に発見した。まだ新鮮で汚損や破損のない美しい個体です。
実は恥ずかしながら、私はミドリシジミAB 型♀を野外で見たのは初めてで、滅多にない機会と思いせっせと撮影を開始した。
周囲のハンノキ幼木をみると真白いよく目立つ越冬卵を6卵ほど産卵しているのを発見した。
恐らく、このAB型ミドリシジミ♀が少し前に産み付けたものとおもわれました。
しかし、よく見ると、これらのハンノキの群落はミドリシジミ♀にとって危険が一杯の場所。
ちょっと見ただけで、巧みに巣を張る小型のクモ、葉の上で獲物を待ちかまえる大きなクモ、獲物を求めて飛び回る凶暴そうな怪しいハチ、じっと潜むハサミムシなどがみられた。
ハサミムシの一種。
せっかく産み付けた卵も、はやばやと何者かに食べられてしまった痕跡がある。
これらの危険をかいくぐってミドリシジミAB 型♀は産卵しています。
たいしたものです。
折角のミドリシジミAB型♀なので採集しようと思い、スプリングネットをパンッと開いたものの、10秒ほど思案して、やっぱり採集しないでネットをたたみ、その場を去ることにしました。
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